イタリアの大規模な停電:電力施設への投資の必要性を裏付け

イタリアで28日発生した大規模な停電は、 老朽化した欧州大陸諸国の電力施設への新規投資が必要な状況をあらためて裏 付けた。欧州では過去2カ月のうちに、英国、デンマーク、スウェーデンでも 大規模な停電が発生している。

イタリアでは第二次世界大戦以来の規模となった今回の停電は、送電設備 のダウンによって発生。28日午前3時半(日本時間同午前10時半)から3時間 以上にわたり、国民ほぼ5600万人への電力供給が途絶えた。ミラノの電力会社 AEMによると、嵐の影響でイタリアへの主要な電力供給ラインであるフラン スからの送電設備や予備システムに支障が出た可能性があるという。

イタリアは、発電所建設に対する住民の反対が強いため、総消費電力に占 める輸入の割合が約17%と、欧州連合(EU)加盟国のなかで最も高い。ベル ルスコーニ同国首相は今月、米・カナダの東海岸地域で8月14日に大停電が発 生したことについて、イタリアでは同様の停電は起きないとの考えを示してい た。

イタリア電力最大手のエネルのパオロ・スカロニ最高経営責任者(CEO) は28日、国営イタリア放送協会(RAI)とのインタビューで、「問題発生の リスクは高まっている」と指摘。「イタリア国内に発電所を新設するのは依然と して非常に困難だ」と語った。

ローマ Andrew Davis 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata --*(81)(3) 3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Kakuta

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