【個別銘柄】:大手銀行G、石油株、ブリヂストン、株式分割銘柄

主な売買銘柄の終値は次の通り。

大手銀行グループ株:みずほフィナンシャルグループ(8411)、UFJホールディ ングス(8307)、りそなホールディングス(8308)が前日比で10%前後も下げるなど、 大手銀行グループ株が軒並み安。最近の株式相場全体の上昇局面で、中心となって上げ てきたが、円高などを背景とした相場下落をきっかけに、当面の利益を確保しようとす る投資家の売りなどが先行したようだ。

みずほFGが前日比2万5000円(11%)安の21万円、UFJHDが同4万6000円 (10%)安の41万1000円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が同3万4000円 (7.3%)安の43万1000円、三菱東京フィナンシャル・グループ(8306)は同3万 7000円(5.5%)安の64万円。

石油株:新日本石油(5001)が前日比10円(1.9%)安の509円、昭和シェル石油 (5002)が同12円(1.4%)安の861円、コスモ石油(5007)が同13円(5.3%)安の 228円、東燃ゼネラル石油(5012)が同15円(1.7%)安の858円、新日鉱ホールディ ングス(5016)は同13円(4.3%)安の290円。石油輸出国機構(OPEC)総会で生 産枠の減産を決めたことで、原油価格の上昇による石油各社のコスト負担増懸念が高ま った。また、この日は配当の権利落ち日であるため、配当狙いの買いも一巡したことが 株価下落を後押しした。

吉野家ディー・アンド・シー(9861):1万円(5.4%)安の17万6000円と反落。 客数の伸び悩みと牛肉価格の高騰による売上原価の上昇を背景に、増益を計画していた 今期連結純利益予想を減益に変更したため、失望売りが出た。

航空大手2社:日本航空システム(9205)は8円(2.5%)安の309円、全日空 (9202)が18円(5.9%)安の288円と航空大手2社が下落。石油輸出国機構(OPE C)が予想外の生産枠の引き下げを決めたことを受けて原油価格が急騰したことから、 業績への影響が懸念されたようだ。

ブリヂストン(5108):21円(1.3%)安の1540円。一時、49円(3.1%)安の 1512円と6月上旬以来3カ月半ぶりの安値をつけた。輸出比率が高い同社にとり為替市 場での円高・ドル安の進行が業績に打撃となるとの懸念から売りが先行した。

住友重機械工業(6302):3円(1.3%)高の226円。25日付の日本経済新聞が、 2004年3月期の同社の連結営業利益が前期比39%増の240億円程度に拡大、91年3月 期以来13期ぶりに過去最高を更新する見通しと報じたのが買いの手掛かりとなったもよ う。

パソナ(4332):1万8000円(3.4%)高の54万円と反発。企業業績の改善傾向を 受けて企業の人員削減が一巡し、新規採用需要が高まっており、第1四半期(6-8 月)は大幅な増益決算となったため、通期業績の上方修正に期待が高まった。

株式分割銘柄:ヤフー(4689)など株式分割を実施した銘柄の株価が高い。ヤフー は8万円(5.7%)高の148万円。一時、20万円(14%)高の160万円まで上げてスト ップ高(値幅制限いっぱいの上昇)になった。株式分割で株価水準が下がったことで、 買いやすくなったとみた個人投資家からの買い注文が先行した。

同様に株式分割の権利が落ちた銘柄が上昇しているのが目立った。キューブシステ ム(2335)が375円(11%)高の3750円、あみやき亭(2753)が4万2667円(14%) 高の35万1000円、フィールズ(2767)が9万6000円(17%)高の67万6000円、イー ピーエス(4282)が1万3333円(4.4%)高の31万5000円、ワコム(6727)が10万円 (17%)高の69万円。

近鉄エクスプレス(9375):106円(5.9%)安の1700円と急落。筆頭株主である 近畿日本鉄道などが保有株式計300万株を売り出すと発表。発行済み株式数の1割弱に あたる大規模な売り出しのため、株式需給の悪化につながると警戒された。

自動車大手:トヨタ自動車(7203)など自動車大手が5営業日続落。原油価格の急 騰などを受けて日米景気の先行き懸念が広がっているほか、依然として円高傾向が続く との見方も強まりつつあることから、輸出比率の高い自動車関連株に売りが継続してい る。トヨタは130円(3.7%)安の3360円、ホンダ(7267)が50円(1.1%)安の4690 円、日産自動車(7201)が49円(3.9%)安の1196円。

ワールド(3596):175円(6.9%)高の2705円と大幅に上昇。経費抑制が奏功し て9月中間期の連結経常利益は期初計画を58%上回る見通しとなったため、慎重に見積 もっている通期業績予想も増額されるとの期待から買いが入った。

電力・ガス銘柄:東京電力(9501)が55円(2.1%)安の2505円、東北電力 (9506)が54円(2.9%)安の1825円、東京ガス(9531)が4円(1.1%)安の376円 など電力・ガス銘柄が下落した。市場では、大方の予想に反して石油輸出国機構(OP EC)加盟国が減産に合意したため、原油価格が急騰し、燃料費がかさむとの見方が広 がったようだ。

東京 桜井 勉 Tsutomu Sakurai --*(81)(3)3201-3556 tsakurai1@bloomberg.net Editor:Ushiroyama

吉野家ディー・アンド・シー 9861 JP <Equity> CN

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