兼松の菅氏:原油価格は25ドルを維持-OPECでの減産合意を受け

このほどウィーンで開催された石油輸出国機構(O PEC)総会で、日量90万バレルの減産で合意したことを受けて、兼松・エネルギー部 の菅栄治副部長は25日、「予想外の減産を受けてOPECバスケット価格(主要7油種 の平均価格)は短期的には1バレル当たり25ドルを維持する」との見方を示した。

イラクを除くOPEC加盟10カ国の現行生産枠は日量2540万バレル。11月1日か らは、同2450万バレルと現行生産枠を3.5%引き下げることで合意した。総会前にはO PEC加盟国の複数閣僚が年末まで生産枠を据え置くとの見通しを示していたため、市 場関係者は今回の減産合意を予想外と受け止めている。

そのうえで、菅氏は「90万バレルの減産では需給バランスにそれほど影響はないが、 OPECが1バレル当たり25ド ルに対して値段が下がり過ぎたら、これを立て直す用 意があるという姿勢を示したことが大きい」と述べ、OPECが原油価格の適正水準とみ なす1バレル当たり25ドルを今後も維持していく方針であるとの見方を示した。

23日のバスケット価格は23日、1バレル当たり25.14ドル。8月に入りOPEC が目標価格帯の上限とする28ドルを超える水準で推移していたが、9月以降は下落傾向 が続き、18日からは5月8日以来となる約4カ月ぶりに同25ドルを下回っていた。

一方、国際エネルギー機関(IEA)によると、冬場の需要期に当たる10-12月 期の世界の原油需要は日量8010万バレルと7-9月期に比べ同230万バレル増加する。 イラクの原油生産を同150万バレルと仮定し、OPECの生産枠を現行の同2540万バ レルとすると、10-12月期の世界需給バランスは80万バレルの供給過剰が見込まれて いた。

東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki --*(81)(3)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Abe

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