デュポン:表面が液晶、裏面が有機ELの携帯電話向け画面開発(2)

米デュポンは液晶と有機EL(電子蛍光)の画 面を表裏に配して1枚にし、携帯電話などに組み込みやすくした製品を開発した。中国 の携帯電話メーカーや、台湾の液晶パネルメーカーなどから引き合いがあり、早ければ 来年初めにも商品化する。デュポンのアジア太平洋地域ディスプレイ製品事業部の市川 明宏開発部長が24日、都内で開催した説明会で明らかにした。

ディスプレーを1枚にすることで、薄型化やコスト削減、開発期間の短縮を図る ことができる。インターネット接続などに適したより大画面を搭載できる折り畳み式の 携帯電話の普及に伴い、主画面のほかに、端末を折り畳んだ状態でも時刻や着信の有無 を確認できる小型画面を搭載する製品が増えている。次世代の薄型ディスプレーとして 注目される有機ELの組み込みを容易にし、中国などの新規メーカーでも製品の差別化 に採用できるようにする。

携帯電話向け有機EL画面は東北パイオニアが富士通や韓国LG電子などの端末 用に実用化済みのほか、三洋電機がKDDIと共同で実証実験を行っている。NECは 自社製パネルをNTTドコモ向けFOMA端末に一時搭載したが、現在は採用していな い。カシオ計算機などは2枚の液晶パネルを表裏に配して1枚にした製品を提供してい る。

これとは別に、デュポンは米国で携帯型音楽プレーヤーの表示板用などにモノカ ラーの有機ELディスプレーの提供を開始している。プレーヤーは年内にも発売予定。 日本市場への参入は、フルカラー製品が必要なため、04年後半から05年にずれ込む 見通し。まず携帯電話の主画面への採用を目指し、デジタルカメラやビデオカメラに応 用したい考えだ。07年ごろには利用者が曲げて使えるプラスチック基板の有機ELの 製品化を目標としている。

同社は世界のディスプレー市場が09年に4兆円に拡大、有機ELは約3000億 円規模に成長すると見込んでいる。

東京 鈴木 恭子 Kyoko Suzuki

林 純子 Junko Hayashi --* (81)(3)3201-8868 ksuzuki3@bloomberg.net Editor:Okubo