ドコモ:第3世代携帯に軸足移行、次期FOMA端末で-競争激化(2)

移動体通信国内首位のNTTドコモは携帯 電話事業の軸足を、動画も送受信可能な第3世代携帯電話(3G)に本格的に 移行する。現行世代の携帯電話は通信速度に限界があり、次期3G端末FOM A(フォーマ)をドコモの主力機種と位置付ける。KDDIが先行している3 G分野はドコモの本格的な参入で競争が一段と激しくなる。

ドコモの夏野剛iモード企画部長は18日までに、次期FOMA端末につい て、iモード普及の立役者である同部長自身がデザインを含め初めて開発に関 与したことを明らかにした。そのうえで「次のFOMAは、数百万台は売れる」 と意気込みを強調した。新FOMAは来年1-3月に発売する予定。現行FO MAの販売台数は78万5800台(8月末)。

携帯事業の主軸をFOMAに移すのは、最新の2G携帯の通信速度が毎秒

28.8キロビット(FOMAは384キロビット)に限られ、2G端末の最新機種 「505i」シリーズでほぼ最大限の機能を搭載したことが背景。同時にFOMA 端末の小型化や電池容量拡大が可能になってきていることも要因になっている。

ドコモはFOMA次期端末発売後に、「505i」の後継機種「506i」を投入す るが、通信速度以外にもパケット料金や使えるソフトは新型FOMAが上回る。 こうした戦略で顧客にもFOMAへの移行を促す。累計販売端末は2G端末が 圧倒的に多いが、月間の純増数では8月にFOMAが2Gを初めて上回った。

KDDI先行の3G携帯、競争本格化

携帯電話の国内シェアは現在、ドコモが57%とKDDI(24%)やJ-フ ォン(19%)を圧倒しているが、3G端末に限るとKDDIが92%と群を抜い ている。ここにドコモが次期FOMAで本格的に進出してくる。さらにJ-フ ォンも10月に社名をボーダフォンに変更することを契機に3G携帯電話「ボー ダフォン・グローバル・スタンダード」を強化してくる。

先行するKDDIもデータ通信速度を現行の144キロビットから最大2.4 メガビット(約2458キロビット)に速めた3G携帯「CDMA2000 1x EV -DO」を今秋に投入する。通信速度を上げ、それを武器に逃げ切りを図る意 向だ。

携帯電話の国内端末は8月末で7822万台に達した。日本の人口は頭打ちに なっており端末の伸びは鈍化している。このなかで携帯電話各社は顧客囲い込 みに躍起になっており、主戦場になる3G分野で先行するKDDIに対して、 ドコモやJ-フォンの追撃が始まる。

NTTドコモの株価終値は前日比1万3000円(4.4%)安の28万6000円。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno

鈴木 恭子 Kyoko Suzuki --* (81)(3)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor :Okubo

企業ニュース:JBN18

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