CSFBやドイツ銀など欧州金融機関、米事業拡大で苦戦

スイスの銀行大手クレディ・スイス・グルー プ傘下のクレディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)やドイツ銀行な どの欧州の金融機関は、証券引き受けやM&A(企業の合併・買収)仲介業務で 世界最大の規模を持つ米国市場でのシェア拡大を目指し、米国の金融機関買収に 過去5年間で350億ドル(約4兆1000億円)を投じた。しかし、一連の投資は必 ずしも芳しい結果をもたらしていない。

蘭ABNアムロが米国の株式とM&A事業から撤退したほか、CSFBと独 ドレスナー銀行の地盤は緩みつつあり、スイスのUBSとドイツ銀行は、市場シ ェア目標を達成していない。米資産運用会社ドレイファスのアナリスト、ウィリ アム・ルービン氏は、「欧州の銀行は事業拡大のために米国に進出する必要があ った」が、「過大評価された金融機関を買収し、激しい競争に直面した」と指摘 する。

英米系格付け会社フィッチ・レーティングスは先週、UBSが米国で「既存 の証券会社に対抗していくには、より多くのリスクを取る必要がある」ことを理 由に、同社の格付けを「AA+」に1段階引き下げた。UBSは2000年に米ペイ ン・ウェバー・グループを115億ドルで買収。米大手企業との関係強化に向けて 優秀な人材を他社から引き抜いていた。

ブルームバーグ・データによると、UBSは2000年以降、米国のM&A仲介 市場のシェアをほぼ2倍の14%に拡大したものの、米国のM&A仲介ランキング では上位5位には入っていない。米国の株式や債券の引き受け業務でも同様だ。 同社の証券部門は、米国の投資銀行手数料ベースの市場シェアが約5%と、1999 年の1.9%から2倍以上に伸ばしたものの、同部門の責任者ジョン・コスタス氏 の目標である7%を依然として下回っている。

ドイツ銀行も、米国の投資銀行手数料シェアが約5%と、目標の8%を達成 していない。1998年に米バンカース・トラストを買収した同行は、米国の投資銀 行手数料シェアの拡大を目指し、「米国でのリスクをやや高めていく」(コーポ レート・ファイナンス部門のグローバル責任者、マイケル・コールズ氏)計画だ。

ニューヨーク Margaret Popper 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo --*(03)3201-7499 kshugo@bloomberg.net Editor:Kakuta

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