自動車各社:対応に苦慮、在庫確認追われる-相次ぐ事故、火事(2)

新日本製鉄・名古屋製鉄所(愛知県東海市) の爆発事故に続き、ブリヂストン栃木工場(栃木県黒磯市)の火災--。自動車各 社は相次ぐ取引先の災難に見舞われ、在庫の確認作業や今後の対応に日々追われ ている。特にトラック各社は、10月の排ガス規制強化を控えて増産体制にあり、 ブリヂストンの工場火災で部品や資材調達に遅れが出れば、業績に影響しかねな い。

栃木工場では、トラックやバス向けの比較的大きめのタイヤを生産しており、 いすゞ自動車、日野自動車、日産ディーゼル工業は、大型・中型トラック向けの タイヤを主に調達している。このため、ブリヂストンの他の工場や他のタイヤメ ーカーからの振り替え生産が可能かどうか、各社とも調査に乗り出し、検討を始 めている。

いすゞでは、「トラックの種類にもよるが、在庫はだいたい数日間程度」 (広報部・井岡正氏)。日産ディでは「おおむね2、3日程度しか在庫がない」 (広報室・島村利夫課長)状況。特にトラックの国内需要が高まっている時期だ けに、生産に遅れが出ないよう万全の対応策を講じ、できるだけ火災の影響を回 避したい考え。三菱ふそうトラック・バスでも「大型トラック向けにかなりの量 を生産していただいおり、なんらかの影響がある可能性が高い」(コミュニケー ションチーム・宮野哲郎氏)。

トヨタは、小型トラックの「ハイエース」、「ハイラックス」、セダン「ク ラウン コンフォート」の3車種向け12タイプのタイヤを調達しており、現在、 対応について検討中だ。日産自動車では現在、ブリヂストン栃木工場からタイヤ を供給している車種や数量を調査、火災などの状況把握に努めている。「ブリヂ ストン側がある程度落ち着いたところで、その後について協力しながら検討す る」(広報室・吉久潤氏)としている。

一方、三菱自動車工業では、輸出用の「デリカ」のバンがタイヤ供給を受け ているが、9月15日までの生産に関しては現在の在庫で対応が可能であること が明らかになっている。9月16日以降については現在、「他メーカーからの振 り替え生産が可能かどうかを検討中」(広報部・地引繁氏)で、今週中にも判断 するという。

トヨタ残業中止続く-新日鉄事故

トヨタは、新日鉄・名古屋製鉄所の爆発事故を受けて、9日もトヨタ本体と グループ8社を含めた車両組み立て15工場で、残業を取りやめることにした。 残業中止はこれで2日間続くことになる。ただ、引き続き今月1日発売した「新 型プリウス」のライン(堤工場・愛知県豊田市)は残業を伴う通常稼働とする。 10日については「操業するが、残業するかどうかは未定。9日午後にもあらた めて判断する」(広報部・藤田もに香氏)。10日以降も、在庫状況や名古屋製 鉄所の復旧状況などを踏まえて検討を続けるとしている。

各社の株価は、トヨタが前日比50円(1.5%)高の3500円、日産自が24円 (1.8%)高の1340円、三菱自が4円(1.5%)高の266円、いすゞが1円 (0.5%)高の214円、日野自が3円(0.5%)安の590円、日産ディが3円 (1.6%)高の197円(午後1時26分現在)。

東京 白木 真紀 Maki Shiraki

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竹内 カンナ    Kanna Takeuchi --* (81)(3)3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net Editor:Hinoki

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