ソニーが4200円台回復、5カ月ぶり-さらに上昇余地との見方も(3)

ソニー株が続伸。この日は前週末比200円 (5%)高の4200円と、終値ベースでは同社が業績悪化を公表する以前の3月31日 日以来、約5カ月ぶりに4200円の大台を回復して取引を終えた。東京証券取引所1部 市場では売買代金3位、売買高7位だった。日中高値は同210円(5.3%)高の4210 円。

西広市・日興コーディアル証券エクイティ・マーケティング部部長は週末にかけ て、1)ソニーがこの先、音楽ネット配信やテレビ会議用システム増産をするといった 報道が流れた 2)為替が117円台に振れた 3)アナリストが同社株に強気の判断 を示した -ことを好材料に、「先週後半からの底堅さを引き継いでいる」と分析。さ らに週末5日の段階で信用取引の買い残高と売り残高の差が縮小するなど「取り組みが 好転している」こともあり、堅調地合いが続く可能性があると語った。

メリルリンチ日本証券の栗山史アナリストは5日付の報告で、同社株は業績予想 や投資家の経営陣に対する信任の度合いから、現在は3314-4696円にあると分析。 そのえで、構造改革によって収益が回復すると投資家が確信し始めれば、さらに上昇す る余地もあるとの見方を示した。今後はソニーが10月発表予定の構造改革計画の詳細 と、新製品の投入効果などで10-12月期に増収を達成できるかどうかが、株価動向の カギになると指摘した。

ソニーはテレビ会議システムで今年度、20%のシェアを目指している。重症急性 呼吸器症候群(SARS)流行やテロ事件などで需要が拡大しているなか、価格競争力 を高めた新製品でシェア増を狙う。02年度のシェアは10%弱で、米ポリコム社、ノル ウェーのタンバーグ社に次ぐ3位。7月には中国の放送機器生産拠点、北京索鴻電子で 同国内向けテレビ会議システム機器の生産を開始した。機器は1台当たり約70万円。 システムとして複数台数を購入するのではなく、他社製の既存システムに組み込むこと も可能という。ソニーによると、同製品の市場は現在、約9万台前後だが、年間30% 程度の成長が見込まれる。同社は日本、欧州、アジアで高いシェアを持つ。

東京 鈴木 恭子 Kyoko Suzuki --*(03)3201-8868 ksuzuki3@bloomberg.net Editor:Murotani/Okubo

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