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OPEC臨時総会がきょう開催、生産枠据え置きへ-市場関係者の見方

石油輸出国機構(OPEC)が31日にウィーンで 開催する臨時総会で、現在の原油価格水準や低水準にある在庫などを理由に、生産枠を 据え置くとの見方が東京市場関係者の間で広がっている。ただ、イラク原油の生産が回 復基調にあることなどから、早くも次回総会では減産に踏み切るとの指摘も出始めてい る。

伊藤忠フューチャーズ・本社法人事業チームの鈴木孝二チーム長は、OPEC総会 の見通しについて「生産枠は現行のまま据え置かれる見方が大勢だ」と指摘。OPEC が指標とするバスケット価格(7油種平均価格)は1バレル当たり27.18ドル(29日現 在)。OPECが目標としている22ドルから28ドルの価格帯(プライスバンド)内で、 UFJ総合研究所・調査部の丸山俊研究員も「総会では生産枠見直しはなさそうだ」と いう。

さらに、鈴木チーム長は「今回の臨時総会より、むしろ9月の本総会に向けて減産 をするのか否かという点が市場の注目ポイントだ」と指摘。イラク原油の生産回復傾向 にあり、生産量が減産決定のかぎとなるとの見方を示す。

一方、原油相場は堅調に推移するとの見方が強い。30日のニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油相場では 一時、1バレル当たり30.80ドルを付けた。米エネルギー省が30日に発表した統計によ ると、原油在庫(25日現在)は2億7730万バレル。1年前と比べて1割以上落ち込ん でいる。さらに、ガソリンや中間留分の在庫も低水準にあるため、コスモ石油の日下部 功・海外部長はWTI原油相場が「(1バレル当たり)25ドル割れはないだろう」と予想、 下値の堅調な地合いが続くとの見方を示す。ただ、伊藤忠Fの鈴木氏は「アジアの原油 に限って言えばかなりモノが潤沢にあり、逆に価格は軟調ぎみに推移しているのが現 状」と指摘。アメリカとアジアの原油の需給が非常にアンバランスになっており「どち らに引っ張られるのかというのも、また一つの注目点だ」(鈴木氏)としている。

東京 浅野 文重 Fumishige Asano

鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki

柿沼 英子 Hideko kakinuma 小松 恭郎 Yasuro Komatsu --* 03-3201-7137 fasano@bloomberg.net Editor: Abe

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