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SCN:第1四半期の純損失2億2900万円に拡大-販促費用増で(2)

ソニー子会社でインターネット接続サービス 「So-net(ソネット)」を運営しているソニーコミュニケーションネットワーク(S CN)は23日発表した2004年3月期第1四半期の連結純損失は2億2900万円と前 年同期の8000万円から赤字幅が拡大した。ADSL(非対称デジタル加入者線)など を利用したブロードバンド(高速大容量)インターネットの会員獲得費用がかさんだ。

ソネットの会員数は6月末時点で229万人と3月末より1万人減少。ブロードバ ンド会員は増えたものの、既存サービス利用者の減少を相殺できなかった。この日会見 した山本泉ニ社長は「各社も無料キャンペーンなどの過剰競争をいつまでも続けるわけ にもいかないだろう。いまは体力を蓄える時期だと考えている」と語った。また同社長 は「(会員数を)何とか増やすのが第2四半期の課題だ」と述べた。

売上高は前年同期比3.4%減の93億円、営業損益は2億7600万円の赤字(前年 同期は1億9100万円の黒字)、経常損益は3億200万円の赤字(同1億2200万円 の黒字)となった。会員獲得のために約3億円に費用を投じたほか、ADSLサービス の値下げが約2億円の圧迫要因となった。従来のダイアルアップサービスの会員が減っ たことによる減益分は、ブロードバンド会員への移行と運営費などのコスト削減でほぼ 相殺したとしている。

山本社長は業界全体としてADSL加入者の伸びが月40万人程度に鈍化してい る一方で、光ファイバー通信網を使ったより高速なサービスの加入者の伸びは、ケーブ ルテレビ(CATV)網を使ったサービスとほぼ同じ月5万人のペースまで増えている と指摘。このため同社としても、「もっと光を伸ばすことが必要だ」との見方を示した。 同社は光通信サービスで有線ブロードネットワークスと提携している。

会員数の減少などにより、通期の売上高見通しは期初予想の430億円から400億 円(前期比で7.0%減)に下方修正した。一方、第1四半期の会員獲得コストが計画 を下回ったこともあり、損益は小幅改善を見込む。通期の営業損失は17億円から15 億円(前期は4億7200万円の黒字)、経常損失は19億円から17億円(同9600万 円の黒字)、純損失は13億円から12億円(同1600万円の赤字)にそれぞれ上方修 正した。04年3月末の会員数の見通しは240万人に据え置いた。

SCNの株価終値は前日比1円(0.1%)高の801円、ソニーは同40円 (1.1%)高の3790円。

東京 鈴木 恭子 Kyoko Suzuki

竹本 能文 Yoshifumi Takemoto --* (03)3201-8868 ksuzuki3@bloomberg.net Editor:Okubo

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