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石油資源開発、伊藤忠:サハリン1プロジェクトの出資比率引き上げへ

石油資源開発や伊藤忠商事などは18日までに、サ ハリン島北東部海域における石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン1」への出資 比率を引き上げる方針を固めた。サハリン1については、事業主体である米エクソン・ モービルの子会社が12日、3鉱区のうちのチャイウォ鉱区での掘削作業を開始した。た だ、事業の本格化に伴い、出資会社に対する債務保証が膨らむことなどを理由にコスモ 石油が同事業から離脱を決定。このため、石油資源開発、伊藤忠商事などがコスモ石油 出資分を引き受けることで交渉を進めている。

コスモ石油は、サハリンで事業展開をするサハリン石油ガス開発(ソデコ)に石油 公団、石油資源開発などともに参画。各社の出資比率は、石油公団が50%、石油資源開 発と伊藤忠商事がともに14.12%、丸紅が11.41%、国際石油開発が4.12%、コスモ石 油が1.13%など、計8社が出資している。ただ、コスモ石油は商業化ベースには時間が かかるうえ、事業化の進行に伴い債務保証も膨らむことから、株式の売却を検討。石油 資源開発が「コスモ石油の株式を取得することを検討している」(総務部・IR広報グ ループ・長谷川茂吉氏)ほか、伊藤忠なども株式取得に前向きだ。

サハリンの資源開発については、コスモが参画している「サハリン1」と、ロイヤ ル・ダッチ・シェル・グループが進める「サハリン2」の2事業がある。「サハリン 1」はロシアから日本にパイプラインを建設。パイプラインはロシアから北海道を経由 し、青森から太平洋側のルートで首都圏に供給することが有力視されている。ただ、パ イプラインの建設費が総事業費は120億ドル(約1兆4000億円)以上が見込まれ、現在 までに16億ドル以上を投じている。さらに、漁業補償問題が生じる可能性がある。

一方、「サハリン2」はLNGを船舶で運ぶため、「サハリン1」と比べ初期投資 が軽減できる。また、東京ガスや東京電力が液化天然ガス(LNG)を購入することで 合意。さらに、大阪ガスや中部電力も「サハリン2」からの調達を検討しており、「サ ハリン1」の今後の動向が注目されそうだ。

東京 浅野 文重 Fumishige Asano 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki --* 03-3201-7137 fasano@bloomberg.net Editor:Abe

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