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ソニー:PDAの中央演算処理装置開発-モバイル機器にも応用(2)

ソニーは17日、同社の携帯情報端末(PDA) 用の中央演算処理装置(CPU)を自社開発したと発表した。差別化のカギとなる半導 体を内製化し、収益改善につなげる戦略の一環で、携帯型のテレビなど、PDA以外の 自社のモバイルAV機器にも応用できるとしている。

新しい「Handheld Engine」は、英ARMホールデイングス社の「ARM926」C PUをベースに、ソニーの半導体生産技術と設計力によって、既存製品より約20%の 小型化と40%の低消費電力化を実現。これを搭載した新しいPDA「クリエ PEG-UX50」は、音楽の連続再生時間が約16時間(従来機種は7時間)、動画が約5時間 (同3時間半)に伸びたという。同CPUはグループ会社ソニー・コンピュータエンタ テインメント(SCE)の半導体工場(長崎県)で生産する。

同事業を担当するハンドヘルドコンピュータカンパニーの吉田雅信プレジデント は、新しいCPUで「汎用部品では実現できなかった新しい魅力を提供できる」と述べ、 新製品「PEG-UX50」では、消費電力の大きい通信機能を充実したと説明した。同製品 は無線LAN(域内通信網)と短距離無線通信技術ブルートゥースの機能を搭載してい る。

ソニーは半導体事業強化のために2005年度までの3年間でグループで約5000 億円の投資を計画している。

「PEG-UX50」は8月9日発売予定。価格は6万9000円程度と見込む。名刺入 れのように開く画面部は180度回転し、キーボード部を隠すように折り畳むことも可 能。約31万画素の小型カメラは300度回転し、様々な持ち方をしながらの撮影に対 応した。大きさは幅103ミリメートルx高さ86.5ミリ、奥行き17.9ミリ。

米調査会社ディスプレーサーチ社によると、2002年のPDAの市場規模は1390 万台と、前年比15%増加した。このうちソニーのシェアは13%と、米パーム社 (27%)に次ぐ2位だった。米調査大手ガートナーによれば、ソニーは日本では昨年、 約22%近いシェアで首位に躍り出た。

ソニーの株価終値は前日比170円(4.3%)安の3820円。

東京 鈴木 恭子 Kyoko Suzuki --* (03)3201-8868 ksuzuki3@bloomberg.net Editor:Okubo

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