コンテンツにスキップする

出光興産:イラク産原油の長期契約に意欲-新たな価格指標の可能性

石油元売り会社の出光興産は、調達先の分散を図る 狙いで長期契約によるイラク産原油の購入に意欲を示している。サウジアラビアに次ぐ 原油埋蔵量を誇るイラクから産出される原油は、将来的にアジア地域での価格指標に採 って代わるとの期待もある。同社執行役員の木村克販売部長がこのほど語った。

イラク国営石油販売会社(SOMO)は10日、同国の原油販売に関して数週間間後 に長期契約の締結に達するとの見通しを示した。供給量に限りがあるため、スポットで の販売は実施しないという。

イラクの原油埋蔵量はサウジアラビアに次いで世界第2位。現在、アジア地域の原 油の価格指標となっているのは、サウジアラビア産のドバイ原油。木村部長は、スポッ ト市場で日量50万バレル程度の取引が実施されれば、生産規模の落ち込んでいるドバイ 原油に代わってイラク産原油が価格指標となる潜在的な可能性を持っていると指摘した。

ドバイ原油は生産規模が縮小傾向にあることから、価格指標としての影響力が弱ま ってきている。ブルームバーグ・データによると、ドバイ原油の生産量は日量14万バレ ルと、1999年の同23万バレルから39%減少している。

ブルームバーグ・データによると、6月のイラク原油生産量は日量64万バレル。イ ラク戦争前の2月には同248万バレルの生産水準を誇っていた。イラクの原油生産につ いては、国際エネルギー機関(IEA)が治安面や油田の回復状況から判断して2004年 以前には戦争前の水準に戻ることはないとの予測を出している。

東京 ジュリー・テイ Julie Tay 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki --*(03)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Abe

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE