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上期ABS:大和SMBCがトップ、メリルが3位に―新生証も急浮上

今年上半期の資産担保証券(ABS)リーグ テーブルが1日、まとまった。2002年の年間テーブルで2位だった大和証券S MBCが首位を獲得した。6位だったメリルリンチ日本証券は3位に食い込み、 新生証券は12位から4位に急浮上した。2002年の首位だったみずほ証券は2 位となった。

2003年1-6月のABS発行総額は約1.8兆円(みずほ証券投資戦略部・ 東覚健二シニアクレジットアナリスト調べ)。前年同期(1.9兆円)に比べて、 リース料債権や消費者ローン債権を担保としたABSが減った一方、住宅ロー ン証券化や銀行による大型の貸出債権証券化が増加し、全体では約1000億円減 った。

大和とみずほ―トップの常連組

実績が2000億円台にのせた大和SMBCとみずほ証券は、トップの常連組 み。ABSを継続的に発行する企業を手堅く確保しているみずほと、多様な資 産証券化を手掛ける大和SMBCの強みは、この上半期も健在だった。

首位の座についた大和SMBCは、三井生命保険によるオフィスビルの証 券化(629億円)や、住宅ローン担保証券(RMBS)を4件と、数多く手掛け た。オリックス信託銀行、太陽生命保険、住宅金融公庫によるRMBS、計1150 億円のほか、貸付債権の証券化2件、開発分譲マンション、ショッピングクレ ジット、自動車ローン、リース債権の証券化各1件を手掛け、実績は合計で2897 億円となった。

東京都が中小企業の資金支援を目的に取り組んでいる債務担保証券(CD O)計660億円で単独主幹事を獲得したみずほは、自動車ローン証券化も多く、 オリエントコーポレーション、ジャックス、プライマス・ファイナンシャル・サ ービスの案件を手掛けた。このほか、住宅金融公庫のRMBS、ファインクレ ジットのABS、都内のオフィスビルを対象とするCMBSを各1件手掛け、 実績は合計2339億円。全て格付けリリースが公表されている。

メリル、僅差で新生抑える

銀行の貸出債権証券化で複数の共同主幹事を獲得したメリルリンチ日本証 券が、他の有力証券を抑えて3位に食い込んだ。三和ファイナンスやオリエン ト信販による消費者ローン証券化も手掛け、実績合計は1460億円となった。

12位から4位に急浮上した新生証券は、新生銀行による不良債権証券化や リース会社、クレジット会社によるABSを手掛け、実績は1440億円で、3位 のメリルと僅差だった。特に、新生銀がノンバンクなど4社から購入した住宅 ローンを担保とする大型RMBS(892億円)が、順位浮上に貢献した。

ABSリーグテーブル(1-6月)は以下の通り。証券会社各社の申告に 基づき、日本の資産を対象とする証券化で、格付けを取得した投資商品(CP とローンは除外)の主幹事・主取扱実績を集計した。共同主幹事の場合は引受 額を加算。私募取引の場合は第3者(格付け会社や資産の原保有者)によりリ ーグテーブルの対象となる条件が確認できた案件についてカウントしている。

順位(昨年)  証券会社名  総額(億円) 件数
  1 (2)  大和SMBC        2,897   11
  2 (1)  みずほ              2,339   10
  3 (6)  メリルリンチ        1,460    6
  4 (12) 新生                1,440    5
  5 (10) モルガン・スタンレー 1,369    3
  6 (3)  三菱                1,010   11
  7 (13) BNPパリバ          807    3
  8 (4)  UFJつばさ          735    1
  9 (8)  JPモルガン          687    5
 10 (7)  日興シティグループ    684    3

11位以下:HVB(610)、農中(607)、ドイツ(412)、野村(379)、リーマン・ ブラザーズ(272)、クレディ・スイス・ファースト・ボストン(130)

東京 小田 真理子 Mariko Oda --* (03)3201-8377 myasu@bloomberg.net Editor:Kaimai

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