コンテンツにスキップする

株主総会:役員の個別報酬開示など求める声も-りそな、社長は低姿勢

3月期決算企業の株主総会が27日午前10 時から一斉に開かれている。26日までの株主総会で、株主が役員賞与や報酬の 金額明示、業績低迷の企業に対しては、退職慰労金の返上を要求するなど厳しい 姿勢が目立っているが、総会ピークとなった27日も、景気の長期低迷で大きく 揺れる企業経営に株主からの質問、注文が相次いだ。

27日は3月期決算企業の株主総会の集中日。東京証券取引所調べで1174社、 警察庁調べでは全国で1820社が開催している。

りそな、監査法人の変更に含み

2兆円の公的資金の注入が決まり、新経営陣と交代してから初の株主総会を 迎えたりそなホールディングスでは、株主933人が出席。川田憲治社長が冒頭、 「株主の皆様には多大のご迷惑をおかけしました」と陳謝した。

さらに、経営陣の責任を明確化するために退職慰労金を辞退することなどを あらためて説明するとともに、2005年3月期以降に復配を目指す、と復配時期 のめどを示すなど、新経営陣の姿勢などについて株主の理解を求めた。

これに対し、株主が監査法人の変更などについてただした。川田憲治社長は 「新日本監査法人はりそなの財務内容を熟知しているうえ、グループ他社も担当 している。整合性ある監査が可能だ」として変更を考えていないとしながらも、 「米国などでは決算の客観性を高めるという観点からしばしば変えている。その 意味で、検討したいと思う」と含みを残した。所要時間は2時間54分だった。

統合を白紙撤回した住友化学、三井化学はそれぞれ株主総会を開催。住友化 には130人(昨年153人)が54分(同38分)で終了した。三井化学には206人 (同181人)の株主が出席し、1時間23分(同33分)で終えた。

統合が白紙になった後だけに、両社ともに今後の経営方針などに関心が向か ったようで、住友化学では株主からは企業価値向上に関する質問などが出され、 米倉弘昌社長が中期経営計画の確実な実行を強調した。

三井化でもグローバル競争のなかでの企業価値の引き上げ策を問いただす株 主の声があり、中西宏幸社長が機能性化学品を中心に全事業をバランス良く伸ば す、などと答えた。

ミノルタ、過去最高益でも役員賞与返上

コニカと経営統合するミノルタでは、株主175人(同153人)が出席し、 2003年3月期に過去最高益を計上しながら、役員賞与を返上する理由を質され た。これに対して、太田義勝社長は「3期ぶりに復配したものの、まだ安穏とで きる状態でない。経営陣の気持ちを引き締めるためだ」と説明するなど、54分 (同44分)で終えた。

NTTは株主1690人(同1355人)が出席し、株価低迷などの質問が出され、 宮村智常務が、短期的には収益に加えて市場環境や政府保有株の動向などが株価 水準を決めると述べた。そのうえで、中長期的には利益が株価に反映されるとし て、事業計画を確実に進めていくことなどを説明、2時間5分(同2時間47 分)と昨年よりも短い時間で終えた。

セガ、復配は3年以内

4期連続無配で、サミーやナムコとの経営統合も白紙撤回となったセガは、 株主554人(同499人)が出席し、その間の経緯を求める質問が相次いだ。これ に対して、佐藤秀樹社長は、「当社の企業価値を最大化するための方策だった」 と述べるにとどまった。また、佐藤社長は3年以内の復配を目指すことを明確に し、2時間29分(同2時間54分)で終えた。

三菱電機、営業損益黒字で復配

三菱電機は株主325人(同289人)が出席し、03年3月期の復配の原資に 関する質問などが出された。これに対して、佐藤行弘常務が「営業損益で黒字転 換を果たしており、キャッシュフローも改善している」と無理な復配でないこと を説明した。また、野間口有社長は「今後も安定配当、増配を目指す」と配当方 針を述べるなど、1時間30分(同1時間10分)で終了した。

松下電産、取締役慰労金は2億8800万円

松下電器産業は株主1207人(同1279人)が出席し、うち、東京、大阪、名 古屋に設けられた中継会場に足を運んだ株主は433人に上った。総会では、株主 から株価低迷や取締役の退職慰労金の開示などについて質問があり、退職する9 人の取締役の退職慰労金総額が2億8800万円と開示された。個別の取締役報酬 の開示については、村山敦副社長が「米国のように非常に巨額の報酬を得ている 場合は必要だろうが、商法の求める総額を開示すれば、株主の利益を損なうこと にはならない」と語り、公表しなかった。総会は昨年と同じ1時間32分で終了 した。

三井物産も慰労金8億8000万円

三井物産は株主156人(同109人)が出席し、槍田松瑩社長が国後島のディ ーゼル発電機入札をめぐる不祥事に関して、冒頭、陳謝した。また、株主から退 職する取締役、監査役の慰労金などを質されたのに対して、槍田社長は個別の金 額を明示しなかったが、役員4人と監査役1人に計約8億8000万円を支払うこ とを開示するなど、1時間20分(同45分)かかった。

ヤクルト、ダノンは長期保有

ヤクルト本社は筆頭株主の仏ダノン社のアジア太平洋地域担当役員が出席す るなど、株主511人(同578人)が参加し、ダノンとの今後の関係を求める質問 などが出された。これに対して、平野博勝専務は「ダノン社はヤクルトを信頼し、 長期保有を目的とした投資であると聞いている。われわれもそのよう解釈してい る」としたうえで、ダノン社の株式買い増し後に「ダノン社とは接触していな い」と語った。また、単位株の引き下げなどを求める株主に対しては、堀澄也社 長は「貴重なご意見をいただいた。検討していく」と答えるにとどめ、1時間 33分(同1時間19分)で終了した。

テレコム、固定電話の売却先を7月に決定

日本テレコムホールディングスは株主79人(同135人)が出席したが、会 場での株主からの質問がなかった。焦点になっている固定電話部門の日本テレコ ムの売却について、ウィリアム・モロー社長が「7月中に決定したい」と述べる など、39分(同38分)で終了した。

東京 桜井 勉 Tsutomu Sakurai

山口 由香 Yuka Yamaguchi

岩崎 まり子 Mariko Iwasaki

竹本 能文 Yoshifumi Takemoto

林 純子 Junko Hayashi

上野 英治郎 Eijiro Ueno

鈴木 恭子 Kyoko Suzuki

山口 義正 Yoshimasa Yamaguchi

堤 紀子 Noriko Tsutsumi --* (03)3201-3556 tsakurai1@bloomberg.net Editor:Murotani

参考画面:

企業ニュース:JBN18

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE