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シャープ:携帯電話向け電子書籍配信サービス開始へ-まずJ-フォン

国内液晶最大手シャープは16日、J-フォンの 携帯電話向けに電子書籍を配信するサービスを18日から始めると発表した。自社以外 の機種にも早期に対応するため、携帯電話向けコンテンツ提供で実績を持つサイバード との提携事業とする。普及台数の多い携帯電話向けサービスを始めることで、配信可能 なコンテンツ(情報の内容)の充実を図り、電子書籍市場の拡大につなげたい考えだ。 すでにNTTドコモやKDDIのauとも同様のサービス展開に向けて交渉中という。

新サービス「ケータイ電子書店SpaceTown ブックス」は、短編小説やコラム、 ノンフィクション、英語学習、写真集といったジャンルごとに月額210-315円(税込 み)でコンテンツをダウンロードして閲覧できる仕組み。出版社としては、旺文社、文 藝春秋、幻冬舎、祥伝社、宝島ワンダーネットの5社が作品提供を決めており、同サー ビス用書下ろしも計画されている。1作品は約8000字を目安とし、ダウンロードする ための通信料が、携帯電話で撮影した画像をやり取りするのとほぼ同じ、1回あたり30 円程度に収まるようにした。コンテンツは週に2、3回のペースで更新する予定。

シャープの電子書籍事業を率いる谷口実氏は、「国内で約7000万台と広く普及し ている携帯電話は、出版社にとっても魅力的なプラットフォームだ」と指摘、「出版社 から魅力ある作品を引き出せれば、利用者も増える」と語った。シャープは国内の電子 書籍市場は現在の20億円弱から2005年には200億円と、10倍以上に拡大するとみて いる。このうち携帯電話向けは30億-40億円と、市場全体の5分の1弱を占める見通 しうという。谷口氏は、将来は中国をはじめとするアジア圏での事業展開にも、意欲を 示した。

シャープは新サービスに、縦書きでも横書きでも閲覧可能にしたり、ブックマーク 機能で読みかけの個所に戻ったり、挿絵を表示したりと、シャープが自社の携帯情報端 末(PDA)「ザウルス」向け電子書籍サービスで培った機能を盛り込んだ。プログラ ミング言語はOS(基本ソフト)を選ばない「Java(ジャバ)」を採用。暗号化技 術を含むデータフォーマットはシャープが開発した「コンパクトXMDF」を採用した。

シャープの株価終値は前週末比12円(0.8%)安の1447円。

東京 鈴木 恭子 Kyoko Suzuki --* (03)3201-8868 ksuzuki3@bloomberg.net Editor:Okubo

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