コンテンツにスキップする

昭和シェル常務:イラク原油生産回復の速度とOPEC対応に注目

昭和シェル石油の香藤繁常・常務は都内で、 11日にカタールのドーハで開催される石油輸出国機構(OPEC)総会の焦点 について「イラクの原油生産回復進展のスピードと、それに対するOPECの対 応」と語り、戦争後のイラクの生産回復状況によって需給バランスを調整するた めの生産枠の変動動向に注目していると述べた。

香藤常務は、現在の世界での原油の需給関係を大きく変えるのは、イラク の生産レベルの回復状況だと指摘。イラクの生産回復に合わせて、OPEC諸 国のなかでも32%の供給量を誇るサウジアラビアが「(生産量を)価格維持のた めに調整してくるか」がポイントとの見方を示した。

イラクは今月末までにイラク戦争前の60%の水準である日量150万バレル までの原油生産の回復を見込んでいたが、電力不足や石油精製設備の補修工事 が進んでいないことなどで予定よりも1カ月程度遅れる見通し。ただ、実際の 回復状況については不透明。ブルームバーグ・データによると、イラクの4月 の原油生産は日量14万バレルに落ち込んでいる。

また、世界の原油需要の約25%を占める米国での需給バランスについて「タ イト感がある」と述べ、ガソリン需要についても「非常に堅調」と指摘。米原油在 庫は低水準に落ち込んでいるが、ガソリン在庫の水準についても「伸びている需 要に対応するのには不安定」と語り、原油価格上昇の要因になっているとの見方 を示した。

米石油協会(API)の発表では、23日時点の原油在庫は2億8620万バレ ルと、1年前に比べ10%落ち込んだ水準。ガソリン在庫も2億500万バレルと 同6%低下した水準となっている。

OPECが指標としている7油種の平均価格であるバスケット価格は30日、 1バレル当たり26.71ドル。目標価格帯である22-28ドル内で推移している。

東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki --* (03)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Abe

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE