英ヒルトン:1-4月期25%減益でリスクプレミアム上昇-下期回復も(2)

ホテルチェーン大手の英ヒルト ン・グループは16日、イラク戦争や新型肺炎、重症急性呼吸器症候群(SAR S)が響いて、2003年1-4月期の税引き前利益が前年同期比で25%減少した と発表した。これを受け、同社の信用リスクに対するプレミアム(保証料)が 上昇。一方、同社は下期には事業が回復するとの見通しを明らかにしたことが 好感され、同社株価は一時約5%上昇した。

同社のウォレス財務担当幹部は、ブルームバーグ・ニュースとのインタビ ューで、英国事業は回復していると指摘。同社は、米国を除く地域で約400軒 のホテルチェーンを展開している。さらに同幹部は、「予約傾向に回復が見ら れる」とし、夏期の終わりには予約件数が前年同期の水準に達するとの見通し を示した。

景気鈍化やイラク戦争、SARSの発生などが旅行業に悪影響を及ぼし、 ホテル、航空、旅行ツアーの関連各社はことし、業績不振に陥っている。ヒル トンは早期回復予想と楽観的な見方を示す一方で、米マリオット・インターナ ショナルなど一部競合は、2004年以降の回復を見込んでいる。

ロンドン時間午後4時10分現在、同社株価は前日比0.25ペンス(0.2%) 上昇して170.25。一時は同8ペンス(4.7%)高の178まで買い進まれた。

リスクプレミアムは上昇

一方、ヒルトンの信用リスクに対するプレミアムは上昇。モルガン・スタ ンレーによると、この日の同社のデフォルト・スワップ価格(プレミアム)は 145ベーシスポイント(1bp=0.01%)と前日の125bpから上昇、4月28日以来 の高水準となった。

これは、1000万ドル規模の同社5年債を保証する年間コストが前日の12 万5000ドルから、この日14万5000ドルに増加したことを示す。ブルームバー グ・データによると、ヒルトンの債券発行額はほぼ20億ドルで、そのうち約2 億ドルがことし中に、同4億3000万ドルが来年にそれぞれ償還となる。

バークレイズ・キャピタルの信用アナリスト、カリオン氏は調査リポート の中で、ヒルトンの格下げについて、投資格付各社は「ヒルトンに時間的余裕 を与える」と期待されていたが、この日の25%減益発表を受け、「格付けに関 するこうした余裕は、全て取り除かれるべきだ」と指摘した。米格付け会社ム ーディズ・インベスターズ・サービスは3月、ヒルトンのBaa2格付け見通 しを「ネガティブ」に引き下げている。

ベルリン Patrick Donahue

ロンドン Mark Gilbert 吉崎美帆 Miho Yoshizaki --*(44) (20) 7073-3636 myoshizaki@bloomberg.net Editor: Okochi

HG/ LN <Equity>

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