ゴールドマンとモルスタ、引受業務の軸足を株から転換社債にシフト

過去10年間、株式の引き受け業 務で首位を競ってきた米証券大手ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・ スタンレーがここにきて、転換社債の引き受け収入を伸ばしている。1990年代に 活況を呈した株式相場に回復の兆候がみられないなか、企業が株式よりも転換社 債による資金調達を目指していることが背景にある。

ことし初め以降の転換社債発行額は390億ドル(約4兆5600億円)に達し、 証券会社は引き受け手数料として約9億4000万ドルを稼いでいる。これに対し、 同期間の株式発行額は340億ドルと、少なくとも過去4年間では最低の水準とな り、引き受け手数料は約9億2000万ドルにとどまっている。

転換社債を通じた資金調達は、企業の信用格付けを維持できるうえ、40年ぶ りの低金利下で調達コストも比較的安い。先月30年物転換社債5億ドル相当を発 行した米クルーズ船会社カーニバルのカーヒル最高財務責任者(CFO)は「転 換社債市場の金利や転換プレミアムに魅力を感じた」と語る。同転換社債(利回 り1.75%)の転換価額は53.11ドルと、現在の株価を86%上回っている。

2000年の株価ピーク時には、米大手証券の株式引き受け業務の収益は、転換 社債引き受け業務の収益の最大4倍に達していた。

2003年初めから5月9日までの転換社債引き受けシェア上位10社は以下の 通り。

社名             シェア  金額   件数
          (%)(百万ドル) 
1)  Goldman Sachs     20.5   8,014.01     10
2)  Morgan Stanley    14.9   5,819.29     22
3)  JP Morgan         11.2   4,366.25     14
4)  Citigroup         9.5    3,705.30     15
5)  Merrill Lynch     9.3    3,649.60     15
6)  Bank of America   7.4    2,890.83     12
7)  UBS Warburg       7.1    2,788.27     9
8)  Deutsche Bank AG  5.3    2,070.97     9
9)  CSFB              5.2    2,050.83     9
10) Lehman Brothers   3.0    1,186.25     5

ミラノ  John Glover 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo --* (03)3201-7499 kshugo@bloomberg.net  Editor:Kobari

企業別ニュース:

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE