東京ガス:サハリン2天然ガス購入、07年から24年間-最大110万トン

都市ガス最大手の東京ガスは、ロシア 東部サハリンでの石油・ガス開発事業「サハリン2」から液化天然ガス(LN G)を2007年から24年間購入することで事業体と基本合意した。地理的に近 く埋蔵量が豊富なサハリンのLNGは、買い取りコストを抑えられるうえ、調 達の安定化・分散化にもつながると判断した。

12日の正式発表によると、東京ガスは2007年からサハリンLNGの購入を 開始、段階的に購入量を引き上げて最大では年110万トンを買い取る。110万ト ンは現在の東京ガスのLNG調達量のほぼ15%に相当する。事業体サハリン・ エナジー・インベストメントとの契約は、全量FOB(本船渡し)として東京 ガスが自社船でサハリンの生産基地までLNGを取りにいく。

調達コストは「輸送費と今回の契約を総合的にみて現行の他の契約に比べ て最も安い」(救仁郷豊・原料部LNG室長)。輸送日数は往復で10日と、現在 調達しているカタール(32日)のほぼ3分の1、アラスカやオーストラリア(20 日)、ブルネイ、マレーシアやインドネシア(14-16日)に比べて短い。具体的 なコストや他との比較については明らかにしなかった。

サハリン2LNG購入を正式に発表したのは東京ガスが初。ほかに大阪ガ ス、東京電力、中部電力、東北電力、九州電力、東邦ガスも購入検討や事業体 との情報交換している。事業を進めるロイヤル・ダッチ・シェル・グループ、 三井物産、三菱商事の3社は合弁でサハリン・エナジー社を設立、このサハリ ン・エナジーが約100億ドルを投資してサハリンの2鉱区を開発する。

ロシアはこれまでパイプラインで西ヨーロッパ諸国にガスを供給しており、 東京ガスの今回の正式発表を受けてサハリン2が動き始めることで、アジア諸 国にも大きな規模でガスを供給していく事業が立ち上がることになる。

サハリンの石油・ガス開発事業では、伊藤忠商事などが参画しているサハ リン石油ガス開発(SODECO)とエクソンモービルなどが手掛けるサハリ ン1もある。

ロシアをめぐっては現在、石油パイプラインの建設で日本と中国がそれぞ れ独自の提案をしており、日本は自国案を採用するようにロシアに呼びかけて いる。

東京ガスの株価は、前週末比11円(2.9%)安の372円(午後2時31分)。 社債(償還期限2012年6月20日、利率1.35%)の9日終値気配は106 円47 銭、利回りは0.60%、同年限との国債との利回り格差(スプレッド)は 8.6ベ ーシスポイント(1ポイントは0.01%)で、この格差は年明けに10ポイント以 上あったものがやや縮小している。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor :Abe

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