マツダ:社債発行、銀行借入を視野-低格付けでも金利低下追い風(2)

米フォードモーター傘下でトリプルB 格(格付投資情報センター)のマツダは、社債発行や銀行借り入れでの資金調 達を視野に入れている。新型車開発への投資や借入金の借り換え資金を確保す るのが狙いで、すでに700億円の国内普通社債(SB)発行登録枠を申請した。

マツダのギデオン・ウォルサーズ最高財務責任者(CFO)はこのほど、 ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで今後の資金調達について「すで に様々な方法を視野に入れている」と述べ、社債やシンジケート・ローン(銀 行団による協調融資)、その組み合わせなどを調達の具体例として挙げた。

社債発行準備として、枠内ならば機動的に起債ができる発行登録枠700億 円も確保した。有効期間は4月15日から2年間。

格付けが低い(ムーディーズ・インベスターズ・サービスでBa3、R& IでBBB-)マツダが資金調達で社債を視野に入れることができる背景には、 長期金利の低下に拍車がかかっているという最近の市場環境もある。

3年債なら発行可能との見方

バークレイズ・キャピタルのクレジットアナリスト、ジェイソン・ロジャ ース氏は、最近の超低金利を利用して丸紅といった低格付け企業が起債に踏み 切ったことを指摘、「マツダも3年といった短期間の社債なら発行できること を示している」と分析した。

丸紅(ムーディーズでB1)は6日、3年債を150億円発行した。日本銀 行の追加金融緩和を受けた最近の長期金利の低下で、投資家は丸紅をはじめと する低価格債券へも投資の目を向けている。マツダは昨年10月7日、転換社債 (CB)600億円(5年債、償還期限2007年9月28日)を発行、この際にはフ ォードが3分の1を購入していた。今回はフォードの後押しなしに起債できる 環境が整いつつある。

世界的な景気低迷の長期化観測から、債券相場では金利低下(債券価格の 上昇)が加速しており、1日に10年国債と20年国債の利回りが過去最低を更 新、この日は5年国債利回りが過去最低を更新している。

マツダの株価は、前日と同じ214円(午後1時13分)。社債18回債(償還 期限2005年6月24日、利率1.70%)の1日終値気配は99円64銭、利回りは

1.88%、同年限との国債との利回り格差(スプレッド)は182.8ベーシスポイ ント(1ベーシスポイントは0.01%)で、この格差は昨年10月に350ポイント 以上あったものが、低下基調にある。

東京 リンゼイ・ウィップ Lindsay Whipp

上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Hinoki

企業ニュース:JBN18

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