コンビニ03年2月決算:既存店売上高7社が前年割れ-消費低迷(2)

株式を上場するコンビニエンスストア大 手8社の2003年2月期連結決算が15日出そろった。フランチャイズビジネスの継 続的な成長性を測るうえで重要視される既存店売上高は、ミニストップを除く7社 が前期実績を下回った。デフレの継続で商品単価が下がったほか、節約志向の高ま りを受けて買い上げ点数も減少した。

一方、粗利益率については4社が改善した。規模を背景に仕入れコストの低減 に取り組んだほか、採算性の高い独自企画商品(PB)を投入したことなどが奏功 した。

既存店における客単価は7社平均で1.1%減少した。デフレ傾向の継続に加え て、女性などに人気化した低価格の「小分け商品」が比率を増やしたことが影響し た。

アナリスト・コメント

コンビニ決算が出そろったことを受けて、プリモリサーチ・ジャパンの鈴木孝 之シニアアナリストは「セブンイレブンの一人勝ちだ。マラソンに例えると、不採 算店の見直しを背景にトップ集団がバラけるなかで、セブンイレブンがスパートを かけたようなもの。1位と2位の格差が大きく広がってしまった」とみている。

また鈴木氏は、これまで2位集団を形成していたファミリーマート、ローソン、 シーアンドエス(C&S)の3社も、リストラへの取り組みによって差が開き始め ているとの見方をしている。「02年2月期までにリストラを終えたファミリーM が2位を確保し、ようやく03年2月期に取り組み始めたローソンがそれに続いて いる。C&Sのリストラはこれからのため、ファミリーM、ローソンから随分遅れ るのだろう」(鈴木氏)と言う。

三菱証券エクイティーリサーチ部の金森淳一シニアアナリストも、セブンイレ ブンの収益力の高さが際立った決算だとみている。金森氏は04年2月期以降の業 界環境について、「他社がリストラに追われるなかで、セブンイレブンはこれとい ったリストラを行う必要もなく、1000店を超える大量出店を実施できる。売り上 げも伸び、利益率も改善し、マーケットシェアも拡大する状況で、トップがどんど ん加速していくような状況だ」とみている。

(1)コンビニ各社の既存店売上高、1日1店当たり平均客数、同客単価
                                                         (▲はマイナス)
             既存店売上   客数(人数、伸び率)   客単価(円、伸び率)
セブンイレブン   ▲ 0.2%    ―― 、  1.0%       ―― 、▲1.2%
ローソン          ▲ 1.9%        ―― 、 未公表         ―― 、未公表
ファミリーマート   ▲ 0.5%    816人、  0.7%      583円、±0.0%
サークルK        ▲ 1.6%        769人、  0.7%          669円、▲0.2%
サンクス&アソシエイツ  ▲ 2.5%    864人、▲0.2%     603円、▲0.3%
ミニストップ          0.9%    827人、  1.2%      565円、▲0.3%
スリーエフ     ▲ 3.1%    825人、▲0.9%      595円、▲2.4%
ポプラ         ▲ 3.0%        791人、▲1.1%          570円、▲1.9%

(2)コンビニ各社の平均粗利益率
       2003年2月期(前期比)
セブンイレブン    30.50%  0.10%改善
ローソン            30.30%    変わらず
ファミリーマート    28.25%  0.22%悪化
サークルK          28.00%    0.20%悪化
サンクス&アソシエイツ   28.80%  0.10%悪化
ミニストップ      31.30%  0.10%改善
スリーエフ           28.70%    0.20%改善
ポプラ           27.80%    0.90%改善

東京 鷺池秀樹 Hideki Sagiike --* 03-3201-8293 hsagiike@bloomberg.net Editor:Murotani/okimoto

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