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ソフバンク:ヤフー株4万株を放出、ADSL事業資金に充当

ソフトバンクは3日、子会社でインタ ーネット検索国内最大手であるヤフーの持ち株のうち4万株(発行済み普通株式 の8.5%)を月内に売り出すと発表した。ソフバンクは売却代金をブロードバン ド(高速大容量通信)事業に充当する。ソフバンクグループに偏ったヤフーの持 ち株比率を改善するほか、流動性の向上を図る狙いもある。

同日付の日本経済新聞は、ヤフーが6月にも上場先をジャスダック市場から 東証一部に変更すると報じたが、ヤフーは東京証券取引所に提出した報道資料で、 「東証1部上場についてはまだ申請もしておらず未定」と発表した。

売り出すのは、ブロードバンド事業を手掛けるソフトバンクBB保有の2万 5000株とソフトバンクが持つ1万5000株。売り出し後のソフトバンクグループ の保有株式数は19万7608株、保有比率は約42%となるが、実質支配力基準に 基づきヤフーは引き続きソフバンクの連結子会社となる。

ヤフーの2月28日終値204万円で算出すれば、総売却代金は計816億円、 連結ベースでの投資有価証券売却益は約780億円になる見込み。

ソフバンクと米ヤフーのヤフー持ち株比率は83.9%で、東証が定める1部 指定基準「大株主上位10社の持ち株比率が80%以下」を満たしていない。ソフ トバンクBBとソフトバンクが株式を売り出すことにより、同比率は75.6%に 低下する見通しだ。

売り出し価格は10日から12日までのいずれかの日に決定する予定。申し 込み期間は売り出し価格決定日の翌営業日から3営業日後まで。主幹事は大和証 券SMBC。

ソフトバンクの昨年9月中間期末時点の有利子負債は3074億円。また、ブ ルームバーグ・データによれば、ソフバンクが今後、償還しなければならない社 債は1704億円。現在交渉を進めているあおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)の 売却とヤフー株の一部売却で、ソフバンクはブロードバンド事業の競争力強化を 図るほか、負債圧縮の原資をねん出したい考えとみられる。

ソフトバンクの3日終値は前週末比168円(10.8%)高の1730円と続伸。 これに対してヤフーは同20万円(9.8%)安の184万円。ワールド日栄証券投資 調査部の藤井知明課長は、ヤフー株の下落について、「売り出しによる需給悪化 を懸念しているということだろう」とみている。

約300億円の日本株を運用するENアセット・マネジメントのジョン・イー ストン氏は「8.5%の放出は売買高で約70日分に相当する。ソフトバンクがヤフ ーの42%を保有し続けることを考慮しても、市場が今回の売却をネガティブ (悪材料)と受け止めることは驚きではない。ソフトバンクには良いニュースか もしれないが、ヤフーにとって良いニュースではないのは明らかだ」との見解を 示した。

ソフトバンクBBが提供する高速インターネットサービス「ヤフーBB」の 会員数は先月、顧客獲得費用を除いた損益分岐点とされる200万人を突破した。 ただ、「会計上の利益を出すためには300万人以上の会員数が必要」(UFJつ ばさ研究所の曽根基春アナリスト)との見解もある。

ADSL事業で競合するNTTグループは無料キャンペーンの実施や値下げ などで、ヤフーBBに対する攻勢を強めており、ソフバンクはさらに顧客獲得競 争を勝ち抜くための体力を強化する必要性に迫られている。

東京 矢沢 利弘 Toshihiro Yazawa

鈴木 宏 Hiroshi Suzuki

山崎 朝子 Tomoko Yamazaki

竹本 能文 Yoshifumi Takemoto

鷺池秀樹 Hideki Sagiike --* 03-3201-8293 hsagiike@bloomberg.net Editor:Murotani/Okubo

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