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ECB、今週利下げの意見調整は難航も-年内景気見通しに食い違い

欧州中央銀行(ECB) は6日に定例政策委員会を開催するが、年内の景気回復見通しでメンバー間の 食い違いがみられるため、利下げで意見を一本化するのは容易ではないとエコ ノミストたちはみている。

ドイセンベルクECB総裁が2月22日に、もはや年内の景気回復は期待 できないとの考えを示したことで、投資家の間では6日の会合で政策金利が引 き下げられるとの見方が強まった。しかしその3日後には、フランスのトリシ ェ中銀総裁が年内の「大幅な」景気回復を予想と発言するなど、意見の食い違 いが浮き彫りとなっている。

バンク・オブ・アメリカの欧州担当エコノミスト、シミーディング氏は 「ドイセンベルク(総裁)は極めて明確に利下げの意向を示した。問題はその 後の政策委員会メンバーの発言で、総裁発言に比べあいまいだ」と語る。

欧州連合(EU)は、ユーロ圏経済は2003年第1四半期(1-3月)は マイナス成長の可能性があると見込んでいる。ECB内で総裁とともに域内の 経済成長の鈍さを懸念するのはチーフエコノミストのイッシング氏、パドアス キオッパ理事、ドイツ連銀のウェルテケ総裁らだ。

インフレ抑制を背景に、ブルームバーグ・ニュース調査では、対象となっ た25人のエコノミストらのうち19人が、6日の政策委員会で少なくても0.25 ポイントの利下げがあると予想している。14人は最大0.50ポイントの利下げ を見込む。短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買 いオペ=レポ)の応札最低金利は現行2.75%と3年ぶり低水準にある。

一方、利下げに向けての意見調整が必要になるとみられるのは、トリシェ 総裁に加え、イタリア中銀のファツィオ総裁とオーストリア中銀のリープシャ ー総裁で、「トリシェ総裁と同様の立場をとる委員会メンバーの存在は、利下 げが依然として未決定のことであることを示している。利下げ決定となるかは 予断を許さない」(ドレスナー銀行のエコノミスト、ヘンケ氏)との指摘が出 ている。。

ECBは、金融政策は18人の政策委員会メンバーのコンセンサス(共通 認識)で決定するとの立場をとる。前回、委員会内で意見が分かれたのは昨年 11月7日で、ドイセンベルク総裁はその際、政策委員会は「利下げに賛成・反 対の議論を広範囲にわたり協議した」と語った。ECBは翌12月、0.5ポイン トの利下げに踏み切っている。

フランクフルト John Fraher 東京 小針 章子 Akiko Kobari --*(813) 3201-8879 akobari@bloomberg.net Editor:Kakuta

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