スーパー1月売上高:全社が前年割れ、衣料、家電部門など苦戦(2)

ブルームバーグ・ニュースがまとめ た総合スーパー5社の1月の既存店売上高は、全社が前年割れだった。降雪な ど天候悪化の影響を受けた。部門別では、食料品は底堅いものの、衣料品や家 電が苦戦しており消費環境は依然として厳しい。

三井住友アセットマネジメント、投資戦略グループの本間基照エコノミス トは「消費は、基本的に下方トレンドにある。消費者も(食料など)必要なも のを必要なだけしか買わないということになっている。ボーナスが減ったり、 (春闘で)ベアゼロ、賃金カットの話もあがっているので、すべてが下向き。 今年の消費(環境)は去年より厳しい」との見方を示した。

下げ幅が大きいのは西友で前年同月比6.7%減。同社によると「衣料品や 住居関連が不振。単価の落ち込みが響いた」(広報室の高橋祥宏氏)ことが要 因としており、4カ月連続で前年割れとなった。

西友の既存店の売上減について、みずほ証券の高橋俊雄アナリストは、食 品の売上高が同3.6%減と、他社と比較して落ち込みが大きいことを指摘した うえで「ウォルマートのシステムをテスト的に導入したが、同じ店の中で商品 によって違う手法の売り方をしているような感じで、店頭のオペレーションが 安定していない。これが店員や消費者にとっても、わかりにくい売り場になっ ている」と分析。店頭オペレーションが不安定であることが客数の減少につな がっているとみている。

また、イオンでは「1月からインテリアグッズなどの単価を15%引き下げ た」(コーポレート・コミュニケーション部の今野雅昭氏)と戦略的に価格を 引き下げたことも既存店の減少に影響したとみている。同社の食料品部門は同

1.3%増加したが、衣料品などを扱う総合部門は同6.7%減少。ヨーカ堂も「食 品は(単価が)高めなこともあり全般的に良かったが、衣料品、住居関連品が 厳しかった」(広報室の高羽康夫・統括マネジャー)という。

ユニーについては食料品が同0.1%増と2カ月ぶりの増加となったが、衣 料品が同1.7%減、住居関連品は同2.5%減った。

ダイエーは、食料品が同1.0%減にとどまったほか衣料品も堅調。ただ、 家電売り場の縮小に伴い同部門が同4.1%減少したことが響いた。

ダイエーでは、下期の既存店は前年同期並を見込んでいる。しかし、既存 店前年割れは5カ月連続で、同社が見込んでいる2003年2月期の単体経常利益 200億円は下回る可能性が出てきた。

イトーヨーカ堂の株価は前日比130円(3.85%)安の3250円、イオンは同 55円(2.16%)安の2490円、ダイエーは同3円(2.08%)安の141円(午後 零時40分現在)。

【総合スーパーの1月売上高】
(前年同月比%、▲はマイナス、速報ベース、―――は公表せず)

                  既存店売上高        全店売上高
西友              ▲6.7                ▲4.8
イオン          ▲2.1                  1.8
イトーヨーカ堂    ▲2.0                ▲2.0
ダイエー          ▲1.6                ▲6.4
ユニー            ▲0.9                  0.0

東京 堤 紀子 Noriko Tsutsumi

青井康恵 Yasue Aoi --*   03-3201-8950   ntsutsumi@bloomberg.net Editor:Murotani