石油連盟の岡部会長:民間備蓄放出を要請-国、供給には国家備蓄対応

石油連盟の岡部敬一郎会長(コスモ石 油会長兼社長)は19日の定例会見で、イラク情勢の緊迫で高値水準にある原油 価格を引き下げるため、民間備蓄の取り崩しを非公式に国に要請したことを明 らかにした。

原油価格の上昇に対して国内の販売価格(末端小売価格)は横ばいが続い ており、早めの民間備蓄放出を求めた。これに対して国は、原油高対応での備 蓄取り崩し要請は受け入れず、原油の供給が途切れそうになった際には国家備 蓄を取り崩して対応する方針を示したという。

日本の石油備蓄は昨年末で171日分(国家備蓄92日、民間備蓄78日)あ る。基本的には石油供給途絶の際の対応として国のほか、民間企業に法律で義 務付けている。原油の供給途絶について岡部会長は「認定が難しい」として、 価格急騰時といった際には早めの備蓄放出を繰り返し要望した。

イラク情勢をめぐっては、戦争が起こった際にも中東からの原油供給は途 切れることはないと期待した。そのうえでコスモ石油は原油調達がアラブ首長 国連邦(UAE)やサウジアラビアからが多いため「アブダビ、サウジから出 なかったら対応しきれない」として、万一の原油調達への懸念を示した。

コスモ石油の株価終値は、前日比3円(1.8%)安の163円。社債(償還期 日2005年5月24日、利率2.84%)の18日終値気配は99円22銭、利回りは

3.21%。同年限の国債との利回り格差(スプレッド)は314ベーシスポイント で、この格差は年明け以降320ポイントを挟んで推移している。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor:Abe