昭和シェル:下期純損益93億円黒字に転換-今期純利益14%減予想(2)

英蘭系メジャー(国際石油資本)ロイヤル・ ダッチ・シェルグループ、昭和シェル石油の前期の下期純利益は93億円の黒字(前の期 の同期は31億円の赤字)に転換した。退職給付会計導入による特別損失がなくなり利益 を確保したが、会社予想には届かなかった。

昭和シェルが18日発表した2002年12月期通期の純利益は前の期に比べて約7倍の 187億円に拡大した。下期はこの数値から上期利益を差し引いて算出した。会社予想は 210億円(下期予想は117億円)だった。原油価格が期中に上昇したことから在庫評価 益が発生して利益を膨らませた。

同時に原油高に伴うコスト高を販売価格に十分反映させることが出来ずに利益率 (マージン)は悪化した。さらに会計基準の変更により精製設備修理に伴う損失を計上 したことで利益額は計画に達しなかった。配当については計画通り期末を5円多い15円 として、年間25円配当にする。

2003年12月期通期の純利益は、前期比14%減の160億円を予想した。売上高は同

1.8%増の1兆6500億円をみている。原油価格は期末にかけて低下すると予想しており、 この期は一転して在庫評価損が発生して利益を圧迫する。大和総研の佐久間和博アナリ ストは「現在の原油高については今期に本格的に収益に影響してくる」として、マージ ンも一段と悪化すると予想した。

昭和シェルの株価終値は前日比18円(2.2%)安の805円。社債(償還期限2005年 11月17日、利率3.25%)の17日終値気配は107円49銭、利回りは 0.48%、同年限と の国債との利回り格差(スプレッド)は37ベーシスポイント。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno

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