新日石:中東依存度10ポイント低下-西アフリカ、露、カザフ産で(2)

石油元売り最大手の新日本石油は、今 冬に中東依存度(原油輸入元の中東が占める比率)を約10ポイント引き下げた。 西アフリカ、ロシア、カザフスタン産の原油をスポット(当用買い)で購入し、 原油調達源の多様化を進めた。佐谷信常務が13日、都内の講演で語った。

新日本石油の中東依存度は今年度の上期で88%、これが下期は80%を割る 水準まで低下する。需要期の冬場を含む下期の原油輸入量は上期よりも多いた め、年度の中東依存度は80%台前後まで低下することになる。昨年度の中東依 存度は約87%だった。

下期の中東以外の輸入元で多かったのは西アフリカで、アンゴラ、ガボン やナイジェリアから原油を輸入した。続いてロシア、カザフスタンと続く。新 日本石油は平均して日量100万バレルの原油を輸入している。

中東依存度について佐谷常務は、数値目標はないと断りながら「減らす方 向に変わりはない」と述べ、採算が合えば引き続き中東以外からの調達を拡大 する方針を示した。調達源を広げることで購入価格の安定化にもつなげる。

中東地域をめぐっては、イラクに対して米英が軍事攻撃を含む強硬姿勢を 鮮明にしている。こうしたなかで新日本石油が中東以外からの輸入を増やして いることは「イラク攻撃が起きた際に、原油の調達ルートを確保する布石では ないか」(佐久間和博・大和総研アナリスト)との見方が出ている。

新日本石油の株価は、前日比9円(1.9%)安の460円(午後2時19分現 在)。社債(償還期限2006年1月27日、利率2.75%)の12日終値気配は106 円87銭、利回りは0.39%、同年限との国債との利回り格差(スプレッド)は 27ベーシスポイント。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno

Rajat Bhattacharya --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor:Okimoto

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