サウジアラムコ社長:原油価格の安定に努める-短期で容易に増産可能

世界最大の産油国サウジアラビアの 国営企業、サウジアラムコのアブダラ・ジュマ社長は都内の講演で12日、原油 価格を安定させる意思を強調した。原油価格の安定が産油国、消費国の両者に 利益をもたらすとしている。

ジュマ社長は、石油市場の安定について将来にわたり約束するといった趣 旨を述べた。価格安定のためサウジは膨大な余剰設備を高いコストで維持して おり、短期間で容易に石油を増産できる体制を整えているとしている。講演は サウジアラムコの日本拠点であるサウジ・ペトロリアムのカリッド・アルダバ ー東京支社長が代読した。

原油価格の水準については、過度に低すぎると産油国の収入が減って設備 増強に向ける資金が少なくなり、その後の原油価格急騰を招く恐れがあると予 想した。一方、過度に高すぎても消費国の負担が増えることから、ジュマ社長 は、産油国として公正な価格で原油を供給していくことが必要と述べた。

こうした意向を踏まえてジュマ社長は、世界の原油の3分の2は中東にあ ると前置きし「アジアは重要なマーケットで相互に依存している」と述べて、 アジアと中東の各国の関係を維持し、強化していくことを強調した。

講演は「太平洋エネルギー協力会議2003」(石油公団や日本エネルギー経済 研究所などが主催)の基調講演として行われた。会議は13日まで開催される。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno

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