ヤマハ発:アジアの二輪車シェアを20%超へ-08年までに(3)

(6段落目にアナリストのコメントを追加します)

磐田市(静岡県) 2月7日(ブルームバーグ):ヤマハ発動機は、アジアの 二輪車市場でのシェアを、2008年までに現在の6.7%から20%超に引き上げる ことを目指す。ベトナムを中心に生産能力の増強などを進め、アジア全体で毎年 2、3のモデルを新規に投入する。国内や欧米市場で伸びが期待できないため、 需要の旺盛なアジア市場で販売増を図る。

梶川隆常務が6日、ブルームバーグ・ニュースに対し明らかにした。

梶川常務は、「ブランド戦略に力を入れ、アジアでの二輪車のシェアを今後 5年間で最低20%以上にしたい」としている。二輪車業界2位であるヤマハ発 の昨年のアジアにおける販売台数は135万台。中国では、昨年11月に発売した 125ccの小型二輪車「YBR」が好調な滑り出しとなっており、年間10万台の 販売目標に対して、12月は8000台、1月はすでに1万台を超えた。

今年の中国市場における全車種の販売目標は18万台。50万台まで増産可能 な既存の工場を使い、中国でのシェアも現在の0.7%から5年後には20%まで向 上させたい考えだ。

ベトナムでも、小型二輪車「シリウス」や「ジュピター」などの販売が好調 に推移、2000年に8500台だった販売台数は、01年に2万2000台、02年には6 万8000台まで増加した。このため、現在ある販売店165店舗を今年中に206店 舗に増やすほか、これまで月産1万台だった生産能力を既存工場のラインを増や すことで、来年までに2万台に引き上げる予定。

ヤマハ発の二輪車事業は、2002年3月期で売り上げ高の52%と半分以上を 占める。海外売上高比率も88%と高く、国内や欧米市場での需要増が見込みに くいなか、アジア市場での販売増を迫られている。同市場では、ホンダが優勢で、 ベトナムでのシェアはホンダの20%に対してヤマハ発が6%、中国でもホンダ の7%に比べ、ヤマハ発が0.8%と出遅れている。

ヤマハ発らしいデザインの新規モデル投入

ヤマハ発は、アジアでホンダに対抗するため、強力なブランド戦略を打ち出 したい考え。梶川常務は、「ホンダの低価格の主流ラインと真っ向から対決して も太刀打ちできない。若い人に照準を合わせて、ホンダより少し高めの値段に設 定するなどで差別化を図り、ヤマハらしさをデザインに反映した新規モデルを継 続的に投入する」と語った。

日興ソロモン・スミス・バーニー証券の松島憲之アナリストは、ヤマハ発の アジアでの展開について、「戦略としては正しいが、成功して軌道に乗るかどう かが問題。コスト競争力も必要だ。ホンダもすでにアジアを再強化している。ヤ マハ発はこれまで通り、欧米市場の売り上げを高水準のまま維持することが大前 提で、アジア市場においては、もっと具体的な政策や差別化戦略を打ち出す必要 がある」と指摘する。

ヤマハ発の株価終値は前日比5円(0.5%)高の995円。

東京 白木 真紀 Maki Shiraki

リンゼィ・ウィップ Lindsay Whipp --* (03)3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net   Editor:Hinoki

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