アラビア石油:家族の帰国準備、イラク情勢緊迫-社員はサウジ国内に

サウジアラビアとクウェートの国境沖 合に油田があるアラビア石油は、現地に派遣している日本人社員の家族を帰国 させる準備に入った。イラク情勢の緊張が高まっていることで、即座に人員の 安全を確保できる体制を整える。アラ石を傘下に持つAOCホールディングス の関川宏一IRグループシニアマネジャーが語った。

アラ石はサウジ東部地区北端のペルシャ(アラビア)湾沖にカフジ油田が ある。技術協力と操業要員として社員120人を派遣、その家族30人も現地に住 んでいる。うち家族については、いつでも退避できる体制に入った。外務省の 安全情報や自身の情報網も駆使して、場合によっては即座に日本に帰国させる。

イラク情勢をめぐっては米パウエル国務長官が大量破壊兵器開発について の機密情報を国連安全保障理事会に提示、14日にはイラク査察の追加報告の期 限が迫っている。戦争勃発といった非常事態時の社員の安全については、サウ ジ国内の危険でない場所に非難させることで確保する。

関川氏は、今回の戦争は前回(湾岸戦争)と違い、短期間で終結する公算 が大きいと予想している。大和総研の佐久間和博アナリストは、戦争が起きた 際のアラ石への影響について「利権を持っていた前回の場合ほどの影響はない と予測できる」と述べた。アラ石はカフジ油田の権益をすでに失っており、現 在は原油を購入する立場にある。

AOCの午前終値は、前日比16円(2.5%)安の617円。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor :Abe

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