昭和シェル:「備蓄資金借入」再開検討-6年ぶり普通社債やCPも視野

英蘭系メジャー(国際石油資本)ロイ ヤル・ダッチ・シェルグループの昭和シェル石油は、今期の資金計画で「備蓄 資金借り入れ」を再開することを検討する。普通社債(SB)返済資金の調達 方法として活用するとともに、SBやコマーシャルペーパー(CP)発行も視 野に入れる。山本皖司・執行役員財務部長が4日明らかにした。

備蓄資金借り入れは石油備蓄を持つ石油会社が、石油公団を経由して低利 の資金を調達できる制度。国の利子補給があり、実質金利は年0.1%と低い。基 本的には石油備蓄に使用されるべき資金だが、全体の資金計画のなかで有望視 している。昨年は負債削減の一環で完済していた。

昭和シェルは今期2003年12月期にSB2銘柄、計150億円が償還期限を 迎える。内訳は7月24日に第4回債100億円、9月18日に第5回債50億円。 この返済資金の調達方法としてはSB、CP、金融機関借り入れといった多様 な方法も選択できる体制を整えた。

SBを選択すれば第5回債(97年9月発行)以後6年ぶりの起債になり、 投資家の需要はおう盛と昭和シェルは予想している。長期金利が過去最低水準 に下がり、起債環境は良好。とはいうものの、備蓄資金借り入れの金利は相当 低い。昭和シェルは今後の金利動向を予測しながら調達方法を決めていく。

野村証券の塩田英俊アナリストは、昭和シェルの資金計画について「基本 的には財務体質が健全な企業であり、金利情勢を見守りながら金利リスクの低 い順に調達方法を選んでいく」と述べた。

昭和シェルの4日株価終値は前日比1円(0.1%)安の791円。日本証券業 協会による第2回普通社債(償還期限2005年11月17日、利率3.25%)終値気 配は107円59銭、利回りは0.48%。

ブルームバーグ・データによると、同年限との国債との利回り格差(スプ レッド)は38ポイント。このスプレッドは昨年夏には50ベーシスポイントを 付けていたが、その後は縮小基調にある。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor :Abe

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