欧州の銀行、自己資本比率引き上げ手段の1つとして劣後債発行も

仏銀2位のクレディ・アグリコ ルは先週、15億ドル(約1800億円)相当の劣後債を起債した。アナリストや銀 行関係者は、ほかの欧州の銀行もこれに追随するのではないかとみている。

銀行は、貸出債権などの資産に対し一定の自己資本比率を維持することを 規制当局から求められる。自己資本には、株主資本と利益剰余金が含まれるが、 一部の債券も自己資本として認められる場合があるためだ。

劣後債は、優先社債に比べ表面利率は高いものの、株式配当が税引き後利 益から支払われるのに対し利払いは税控除対象であることや、既存株式の希薄 化を招かないなどの利点がある。また、欧州の銀行が自己資本に含めることの できる社債の2002年の投資収益率は11.14%(ゴールドマン・サックス・グル ープ調べ)と、他の事業債や金融債の収益率を上回っていることから、投資家 の需要も旺盛だ。反応の高さから、クレディ・アグリコルは表面利率を7%と、 当初予定より引く抑えることに成功した。

BNPパリバの金融債グループの共同責任者フェーン氏によると、少なく とも3行の独銀がことし、同種の起債を計画している。同氏は「独銀の自己資 本比率は当局の定める下限に近い」ことから、劣後債の発行は独銀が抱える「最 大の問題の1つを解決する」と指摘した。またクレディ・アグリコルの資金調 達責任者イスマエルアクイール氏は、クレディ・リヨネ買収の進展によっては 同行も追加発行に動くかもしれないと述べた。

ロンドン Cecile Gutscher 東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita --* (03) 3201-8394 akinoshita2@bloomberg.net     Editor:Kobari

企業別ニュース:

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE