新日本石油:最大1000億円を社債と借入で調達、来期-負債削減へ(2)

石油元売り国内首位の新日本石油は、 普通社債(SB)と借り入れで最大1000億円を来期に調達する。過去に発行し たSBや借入金の返済資金のほぼ半分を借り換え、残りは手元資金で返済して 有利子負債を削減する。一色誠一・経理部長が明らかにした。

来期2004年3月期中にはSBが700億円償還(資金返済)期日を迎える。 内訳は12回債400億円が6月24日、4回2号債200億円が7月16日、1回ユ ーロ円債100億円が12月24日。このほか長期借入金の期日などで合計約2000 億円の長期資金の返済期日が到来する。

この対応として一色経理部長は「800億円から1000億円を社債か長期借り 入れで調達する」と述べ、どちらの方法を選択するかは「調達コスト次第であ る」と強調した。残りの1000億-1200億円については利益や手元資金で返済し て有利子負債を削減、財務体質を強化していく。

石油元売り会社では、格付けの面から社債発行を実質的に見送らざるを得 ない企業もあり、新日本石油の相対的な財務体質の強さが浮き彫りになった。

社債については転換社債(CB)2銘柄、第4回(残高444億円)と1回 2号債(同269億円)の合計713億円が今期末の3月31日に償還する。この対 応ですでに昨年12月にSB2銘柄計300億円を発行した。400億円については 半分程度について生保借り入れを検討中で、残りは手元資金で返済する計画だ。

新日本石油は第2次連結中期経営計画(2005年3月末までの3年間)で、 財務体質を強化するため有利子負債をほぼ2000億円少ない9000億円に減らす 計画を立てた。今期、来期の資金計画もこの方針に沿った対応になる。

野村証券の塩田英俊アナリストは、新日本石油のこうした資金計画につい て「有利子負債の削減を着実に進めているという点で評価できる」と述べた。 新日本石油については、手元流動性やキャッシュフロー(現金収支)が比較的 高水準で、負債の削減計画にリスクは少ないとしている。

新日本石油の株価は、前週末比6円(1.2%)安の490円(午前9時46分)。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Abe

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