2002年の欧州株式引受幹事、ゴールドマンが1位-収益には直結せず

2002年の欧州株式引受幹事ラン キングで、米証券大手のゴールドマン・サックス・グループと欧州の銀行最大 手ドイツ銀行が1位、2位を占めた。同年1月に、メディア大手の仏ビベンデ ィ・ユニバーサルの発行済み株式の売り出しを手掛けたことが順位を押し上げ たものの、被った損失も大きかった。

両社は、ビベンディから幹事業務を受託するために、5500万株を最低1株 60ユーロの価格保証付きで引き受けた。ところが、公募価格は60ユーロを下回 ったうえに、両社は5500万株を売り切ることができず残りを買い取った。これ は、ゴールドマンの株式部門の12月-2月期収入が前年同期比91%減の1億 500万ドルと落ち込む一因となった。一方のドイツ銀は、1-3月期のトレーデ ィング収入が14億ユーロと同約40%減となった。

ビベンディ株の引き受けによる損失は、欧州での株式発行・売り出しが前 年比25%減(ブルームバーグ・データ)と低迷するなか、投資銀行が業務受託 のために取るリスクが大きくなっていることを浮き彫りにした。J.P.モル ガン・チェースの欧州株式引き受け責任者ブリンクホースト氏は「皆に行き渡 るだけの案件がないため、投資銀行は競合他社に勝つために保証をつけている」 と指摘。「うまく行かなかったときには高くつくが、この傾向は今後も続くだろ う」と述べた。

一方、2001年の首位から4位に後退した米メリルリンチと5位変わらずの クレディ・スイス・ファースト・ボストン(CSFB)は、「収益性を重視し、 あえてシェア(市場占有率)を犠牲にしている」(スイス再保険の投資銀行部門 フォックスピット・ケルトンのアナリスト、ティアニー氏)。CSFBの欧州株 式資本市場共同責任者のカーワンテーラー氏は「当社は収益を重視した経営を 目指している」と述べ、メリルの欧州、中東、アフリカ株式資本市場責任者モ ズラー氏は「2002年の順位は必ずしも各社の収益力を反映していない」と指摘 した。

10位までの一覧は以下の通り

1. GOLDMAN SACHS & CO.

2. DEUTSCHE BANK AG

3. MORGAN STANLEY

4. MERRILL LYNCH & CO.

5. CREDIT SUISSE FIRST BOSTON

6. SALOMON SMITH BARNEY

7. UBS WARBURG

8. CAZENOVE & CO.

9. ABN AMRO ROTHSCHILD

10. SOCIETE GENERALE

ロンドン Elisa Martinuzzi 東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita --* (03) 3201-8394 akinoshita2@bloomberg.net    Editor:Kobari

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