OPEC価格:30ドルに到達、ベネズエラやイラク影響-生産枠調整か

石油輸出国機構(OPEC)の原 油バスケット価格(7油種平均)が1バレル30ドルに乗せた。有数の産油国で あるベネズエラのゼネストが長期化するなか、イラク攻撃の可能性が高まって いるといった要因が加わり、供給面での不安が強まっている。

ブルームバーグのデータによると、OPECバスケット価格は12月23日 に1バレル30.62ドルと前日に比べて0.98ドル上昇。27日には31.06ドル(前 日比0.37ドル上昇)を付けた。過去に30ドルに乗せたのは2000年11月30日 (30.39ドル)で、ほぼ2年1カ月ぶりの高値になる。

米国への影響が大きいベネズエラのストが収拾しないなかで、1月にも米 国などによるイラク攻撃が始まるとの見方が強まっている。さらにOPECが 12日の臨時総会で実質的な減産を決めたことで、相対的に需要が強まり価格が 押し上げられている。

OPECはこのバスケット価格を22-28ドルに収める方針を示しており、 一定期間この価格帯を外れると原油生産枠を調整する仕組み(プライスバンド 制)を採用している。

大和総研の佐久間和博アナリストは、原油価格の上昇について「基本的に はニューヨークのWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の価 格を反映しており、ベネズエラのストの影響が大きい」と指摘、ストの収拾が みえないことから年明け以降も原油価格の上昇を予想した。

新日本石油といった石油会社への影響については「C重油や中間留分とい った製品価格も上昇していることから、中立である」と述べた。そのうえで、 OPECの各国がプライスバンド制を受けて原油生産の強化を表明していくこ とが出てくれば、価格が落ち着いていくと予想した。

OPECバスケット価格はサハラブレンド、ミナス、アラビアンライト、 ドバイ、ティアファーナライト、ボニーライト、イスムスの7油種平均。

東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno --* (03) 3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor:Okimoto

企業ニュース:JBN18

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