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通信4社:KDDIが57%上昇、ドコモは29%下落-年間株価

東京 12月30日(ブルームバーグ):国内企業の多くが収益を悪化させる なかで、通信サービス各社の業績は前期で最悪期を脱したことから、市場では、 通信サービス分野について、「相対的な株価パフォーマンスは総じて堅調で、健 闘した」(UFJつばさ研究所の曽根基春アナリスト)と受け取られている。世 界の通信サービス各社の株価は通信バブル崩壊で昨年来、下落基調が続いてい るが、今年の国内通信サービス大手4社の株価は、市場からの期待の達成度に よって明暗が分かれた。

KDDIは昨年末に比べ57%上昇した一方で、NTTドコモは29%下落し た。曽根アナリストは「KDDIは事業の方向性などが今年一番大きく変わっ たのに対して、ドコモは市場の期待が大きかった分、業績などが予想を下回っ たことが下落の主因」と指摘する。

KDDIは第3世代携帯電話(3G)の加入者が400万人を突破し、3G の先駆者としての地位を得た。一方、ドコモは3Gサービス「FOMA」の加 入者が11月末で累計14万9000台にとどまっていることや、海外投資での巨額 特別損失などが嫌気されたようだ。

このほか、NTTの株価は2%と小幅上昇。「固定通信部門が黒字に転換し たが、収益額としては水準が低いことや、IP(インターネット・プロトコル) 電話などに対する次の一手が見えない」(同アナリスト)との指摘もある。

日本テレコムホールディングスは6%の下落。加入者の獲得に当たって利 益重視の姿勢を打ち出したため、加入者数が伸び悩んでいることに加え、ディ スクロージャー(情報開示)の悪さが投資家から敬遠されたことも株価下落の 一因となっているようだ。

           <通信4社の2002年株価と騰落率は以下の通り>
(単位:円、年間変化率はこの日終値と01年末との比較、▲は下落)

           12/30終値   変化率   年間最高値(日)    同最安値(日)
NTT       43万7000     2.3%    59万6000(6/6)   37万5000(2/7)
KDDI     38万5000    57.1%    49万2000(6/3)   20万3000(2/ 6)
日本テレコム 36万8000   ▲6.4%    46万9000(1/28)  24万5000(10/10)
NTTドコモ 21万9000  ▲28.9%    37万3000(4/4)   20万1000( 9/25)

東京 矢沢 利弘 Toshihiro Yazawa --* (03)3201-8982 tyazawa@bloomberg.net Editor:Okubo

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