【ABSリーグテーブル】みずほ総合首位守る、不動産ではJPモルガン

日本における資産担保証券(ABS) のリーグテーブルがまとまった。資産証券化で最も主幹事を多く獲得したのは、 みずほ証券だった。大和証券SMBCと三菱証券これに続いた。不動産証券化 では、1位にJPモルガン証券、3位にモルガン・スタンレー証券など米系大手 の活躍が目立つ。

総合ランキングの上位5社は日系証券

金銭債権、不動産、住宅ローン債権の証券化を合計した総合ランキングで、 上位5社は日系主要証券だった。みずほ証券が2001年に引き続き首位を守り、 大和証券SMBCは、2001年の3位から2位に浮上した。外国系証券では、メ リルリンチが6位にランク入りした。

みずほの強みは、東京リースやセンチュリー・リーシング・システム、オ リエントコーポレーションなど、ABSを継続的に発行する企業を手堅く確保 したこと。また、オリックスの不動産向けノンリコースローン、東武鉄道の百 貨店証券化、セキュアードキャピタルジャパンの商業用不動産担保証券(CM BS)など、不動産分野でも活躍した。さらに、みずほコーポレート銀行が9 月末に実施した、大規模な貸出債権証券化でトップの座を不動にした。

総合2位の大和SMBCは、三洋電機クレジットのリース料債権証券化、 日本生命の基金証券化、住宅金融公庫の住宅ローン証券化、三洋信販の消費者 ローン証券化、三井住友銀行の貸出債権証券化といった、多様な資産の証券化 をまんべんなく手掛けた。不動産関連でも、松下グループのデベロッパー、松 下興産のオフィスビル証券化などを手掛けた。

●ABS総合ランキング

1位 みずほ証券 6575億円

2位 大和証券SMBC 5506億円

3位 三菱証券 4835億円

4位 UFJつばさ証券 4227億円

5位 野村証券 3874億円

6位 メリルリンチ日本証券 2563億円

7位 日興ソロモン・スミス・バーニー証券 2096億円

8位 JPモルガン証券 1469億円

9位 クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券 1330億円

10位 モルガン・スタンレー証券 1158億円

11位以下(億円):ドイツ証券(1102)、新生証券(986)、BNPパリバ証券(931)、 リーマン・ブラザーズ証券(591)、ゴールドマン・サックス証券(500)、農中証 券(475)

企業向けローン、消費者ローンなど金銭債権証券化

金銭債権ABSランキングの上位2社は、総合ランキングと同じ顔ぶれ。 3位には日本信販、セントラルファイナンス、アプラスなど、ノンバンクによ る証券化を数多く手掛けたUFJつばさ証券が入った。4位のメリルリンチ日 本証券は、信金中央金庫の信金向けローン証券化の主幹事を獲得したほか、み ずほコーポ銀の貸出債権証券化でも共同主幹事を務めた。

●金銭債権ABSランキング

1位 みずほ証券 5577億円

2位 大和証券SMBC 3735億円

3位 UFJつばさ証券 2617億円

4位 メリルリンチ日本証券 2563億円

5位 野村証券 1590億円

6位 日興ソロモン・スミス・バーニー証券 1348億円

7位 三菱証券 1337億円

8位 BNPパリバ証券 931億円

9位 新生証券 618億円

10位 農中証券 475億円

11位以下:ドイツ(460)、リーマン(415)、CSFB(340)、モルガンS(140)

不動産証券化で米系証券が活躍

日本の不動産証券化で首位を獲得したのは、米銀2位のJPモルガンだ。 阪急電鉄によるビル2棟の証券化をはじめ、米投資会社ムーア・ストラテジッ ク・バリュー・パートナーズによる不良債権証券化や、JPモルガン自らの不 動産向けノンリコースローンの証券化も実施した。

CMBS部門3位には、米大手証券モルガン・スタンレーがランク入りし た。同社は、系列の投資ファンドが保険会社などから購入した不動産121件を 一括して証券化したほか、整理回収機構(RCC)と共同で不良債権証券化を 実施した。

●CMBSランキング

1位 JPモルガン証券 1469億円

2位 みずほ証券 998億円

3位 モルガン・スタンレー証券 925億円

4位 大和証券SMBC 879億円

5位 UFJつばさ 620億円

6位 三菱証券 468億円

7位 新生証券 367億円

8位 リーマン・ブラザーズ証券 176億円

9位 ドイツ証券 153億円

10位 TD証券 34億円

住宅ローンでは三菱トップ、欧州系証券も健闘

2002年に最も拡大した市場の一つであるRMBS部門では、RMBSで最 大案件となった明治生命保険の住宅ローン証券化(1815億円)や、東京三菱銀 行のRMBSを手がけた三菱証がトップ。

2位に入った野村証券は、住宅公庫が継続発行しているRMBSの主幹 事・共同主幹事を3回獲得したことや、大和銀行のRMBS主幹事が寄与した。

また、あさひ銀行の住宅ローン証券化を手がけたドイツ証券や、住宅公庫 債(6回および9回)で主幹事を獲得したクレディスイスファーストボストン 証券といった欧州系証券も、この分野で健闘した。

●RMBSランキング

1位 三菱証券 3030億円

2位 野村証券 2284億円

3位 UFJつばさ証券 990億円

3位 クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券 990億円

5位 大和証券SMBC 892億円

6位以下:日興SSB(748)、GS(500)、ドイツ(489)、モルガンS(93)

注:ABSでは私募案件が多いことを考慮し、この分野で活躍する複数の証券 会社を対象に実施した調査をもとにリーグテーブルを作成した。集計対象は、 1)日本の資産の証券化、2)2002年発行、3)格付けを取得した社債型・信 託受益権(CP、ローン除く)、4)海外関連会社の主幹事分も加算、5)共同主 幹事の場合は引受額に比重してカウント――とした。

東京  小田 真理子 Mariko Oda --* (03)3201-8377 myasu@bloomberg.net Editor: Ozawa

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