エルピーダ社長:来期の設備投資、700億円程度目指す

NECと日立製作所のDRAM(記憶 保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)統合会社であるエルピーダ メモリの坂本幸雄社長は4日、投資家向け説明会で、生産能力増強のため、来 期の設備投資額を700億円程度に増やしたいとの意向を明らかにした。

現時点で決まっている投資額は400億円。同社長はまた、現在主流の回路 線幅0.15マイクロ(100万分の1)メートルの半導体チップが0.13マイクロメー トルに世代交代する際、エルピーダが技術的に優位に立ち、韓国サムスン電子 に次ぐ世界2位のDRAMメーカーになる可能性もあると語った。現在、同社 は世界5位。

DRAMはその70%がPCのメモリーとして使われている。残り30%はデジ タル家電、携帯電話などに使われているが、そのほとんどが日本メーカー向け となっている。同社長は「PC用以外のDRAMはすべてエルピーダで扱いた い」と述べた。

NECと日立は11月、来年3月までにエルピーダに450億円を追加出資す ることを決めた。その結果、来年1月に量産化を開始する広島新工場の生産能 力は、直径300ミリの大口径シリコンウエハー換算で月3000枚となる。

坂本社長はその後、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、量産メリッ トを追求するには月1万枚生産体制に引き上げる必要があると指摘、「さらに 400億円(の追加投資)が必要」との考えを明らかにしていた。

坂本社長によれば、同社は追加投資の可能性について米半導体メーカー大 手など3社と協議している。ただ、現時点では「具体的交渉に入ったばかり」(同 氏)という。

中央三井アセットマネジメントの鈴木誠シニアファンドマネジャーは、700 億円は「それほど簡単に拠出できる金額ではない」と述べ、資金繰りが難航す る可能性を指摘した。

東京 竹本 能文 Yoshifumi Takemoto 松谷 実 Minoru Matsutani --*(03)3201-8374 ytakemoto@bloomberg.net Editor:Okubo/Ozawa

電機 NI ELE

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE