雪印乳:牛乳事業の分離を可決、臨時株主総会-来年1月に新会社設立

経営再建中の雪印乳業は29日、札幌 市内で臨時株主総会を開き、主力の牛乳事業の本体からの分離や取締役の選任 など4議案すべてを可決した。総会は午前10時半前から始まり2時間弱で終了、 388人の株主が出席した。

雪印乳業広報室の大谷直氏によると、総会では9人の株主から、商品開発 を通じて食の安全性を徹底してもらいたいといった意見や、役員が一丸となっ て再建を目指してほしいといった声が出たという。

また1人の株主からは、牛肉偽装問題で解散した雪印食品の社員の雇用問 題について親会社として意見を問われた。これに対して高野瀬忠明社長は「で きる限り支援をしたい。再就職率は雪印食品の正社員90%、パート60%。就職 していない人については引き続き再就職を支援する」と答えたという。

議案の1つだった牛乳事業の分離についての質問は一切なく、議案通り可 決された。

牛乳事業の分離決議を受けて雪印乳業は、転換社債を期限前に償還するこ とを決めた。同社が29日に発表した報道資料によると、新会社に移行される福 岡工場(福岡市南区)に設定された担保権を消滅させ、市乳事業の分離を円滑 に行うための措置。期限前償還は、1988年7月27日に発行した総額100億円の 第4回物上担保付き転換社債。当初の償還期限は2003年3月31日だったが02 年12月16日に繰り上げる。

来年1月に牛乳の新会社設立

雪印乳業は、早期再建のため主力の牛乳事業を本体から切り離し、来年1 月1日に全国農業協同組合連合会(全農)と全国酪農業協同組合連合会(全酪 連)、農林中央金庫で新会社「日本ミルクコミュニティ」設立する。雪印乳の牛 乳事業と全農、全酪連のそれぞれの牛乳子会社を統合し、牛乳や加工乳、乳飲 料の生産を手掛け、年間売上高2450億円を予定している。新会社では、牛乳の 新ブランド「メグミルク」を創設する計画。

雪印乳の株価は前日比5円(2.60%)安の187円(午後1時32分現在)。

東京 堤 紀子 Noriko Tsutsumi --* (03)3201-8950 ntsutsumi@bloomberg.net Editor:Okubo

企業ニュース:JBN18

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