日野自:今中間期の連結純利益は前年同期比30倍の37億円(3)

トヨタ自動車グループのトラックメー カー、日野自動車が28日発表した2002年9月中間決算は、トヨタからの受託 車生産の増加やコスト削減などのほか、株式売却による特別利益が発生したこ とから連結純利益が前年同期比30倍の37億円となった。

連結売上高は、前年同期比6.1%増の3901億円。トヨタ自動車向けの受託 車両や輸出車両の増加で売上高が伸びた。本業のもうけを示す連結営業利益は 同33%増の50億円、連結経常利益は同2.2倍の37億円だった。

自動車生産は、国内生産が前年同期比4.0%増の2万6800台、受託車が同 27%増の8万9400台とトヨタからの受託車が大きく伸びたことが売上高を押し 上げた。この増収と資材費や新型車投入によるコスト削減などが営業増益に寄 与した。

さらに有利子負債残高が3083億円と、前年同期より534億円削減したため、 支払利息が減少し、これが大幅経常増益に貢献した。

日野自は、筆頭株主のトヨタ株式の売却益2101億円を特別利益に計上する などしたことから、純利益は大幅増となった。今中間期は5年ぶりに2円の復 配を行い、通期では2円増配の5円配当とする。

通期の純損益は減益見込み

2003年3月期の連結業績見通しは、純利益が前期比16%減の70億円と減 益を見込む。売却を予定している「トヨタの株価が下落している」(日野自・杉 崎慎一郎専務)ため、売却益が通期の従来計画72億円よりも少ない59億円を 見込んでいることが要因。

杉崎専務は東京証券取引所(東証)で、トヨタ株式の売却について、上期 で売り込もうとした株式がまだ売却できておらず、下期で売却する予定の株式 がまだある、と説明した。

連結売上高は、受託車生産が36%伸びる見込みから、前期比11%増の8400 億円と大幅増収を予想。連結営業利益は同45%増の130億円、連結経常利益は 同2.2倍の100億円の見通し。

日野自は通期の国内販売を前期比1.0%増の3万4350台、海外販売を同 17%増の2万5110台、受託車を同36%増の19万1200台で計画している。蛇川 忠暉社長は、「国内販売の伸び悩みは受託車などでカバーするのがいまの見通 し」と語った。

日野自の株価終値は、前週末比8円(2.49%)高の329円。

東京 井上 徹二 Tetsuji Inoue --* (03)3201-7297 teinoue@bloomberg.net Editor:Murotani

企業ニュース:JBN18

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