経産省:東電の福島第1原発を1年間停止処分-定検の不正操作で

経済産業省の原子力安全・保安院は 25日、東京電力の福島第1原子力発電所1号機(福島県)の運転を1年間停止 する行政処分を下した。原子炉格納容器の定期検査で東電がデータを改ざんす る不正操作があったことが理由。東京電力は同日、福島第1原発の国の定期検 査で、1991年と92年に不正行為があったことを認めた。

経産省は東電の不正行為について「原子炉の安全機能上、極めて重要な部 分において意図的な偽装が行われるという前例のないもの」(原子力発電検査の 梶田直揮課長)と指摘、「定期検査を阻害したものであり、極めて悪質」(同課 長)と厳しく批判した。また、経産省の行政処分には事前に聴聞手続きなどが 必要なことから、処分は11月22日から1年間。

東電の白土良一副社長は同日夕、東京都内で会見し、今回の不正行為につ いて「痛恨のきわみ。地域の皆さんにおわびする」と謝罪した。東電によると、 91年と92年の国の定期検査の際、原子炉格納容器内の密閉性を調べる窒素ガス 漏えい試験で空気を注入して漏えい率のデータを偽っていた。

東電は1号機の出力を同日から低下させ、運転を停止する。この結果、東 電の原発は17基中9基が停止するという異常事態となる。冬場の電力について はぎりぎり間に合う見通しだが、停止したままなら「夏場は足りなくなる可能 性がある」(白土副社長)という。

東京電力の株価終値は前日比25円(1.1%)安の2295円。

東京 浅野 文重 Fumishige Asano --* 03-3201-7137 fasano@Bloomberg.net Editor:Okubo

企業ニュース:JBN18

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