米社債市場:株式市場に比べ出遅れ-投資家は慎重姿勢を崩さず

米企業の業績改善を見込む 投資家の買いで株式相場が持ち直している一方で、米社債市場の出遅れが目立 つ。相場下落で痛手を受けた社債投資家は、慎重姿勢を崩していない。

S&P500種株価指数は、10月に入り23日終値までで10%上昇。これに対 しメリルリンチのデータによると、投資適格債のリターン(投資収益率)は3.7% 低下している。平均スプレッド(米国債との利回り格差)は2.54ポイントと9 月末の2.33ポイントから拡大し、信用リスクに対する投資家の警戒感の高まり を示している。

実際、10月最初の2週間で大手格付け会社の米ムーディーズ・インベスタ ーズ・サービスが発表した格下げは26件と、格上げの4件に対して6.5倍の高 水準だった。一方、調査会社トムソン・ファースト・コールのまとめによると、 S&P500種構成企業のほぼ3分の2が7-9月期決算発表を終えた時点で、平 均10%増益となっている。しかし社債投資家は、業績の伸びが、増収ではなく 経費削減によるものであることを懸念している。

ブルームバーグ・データによると、最も頻繁に取引される投資適格債100 銘柄で構成されるゴールドマン・サックス算出の指数がS&P500種株価指数と 逆方向に動いた割合は、今月に入り68%と、1-9月の24%に比べ上昇。社債 投資家と株式投資家が、異なる点に注目していることがうかがえる。

ニューヨーク Heather Landy 東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita、 --* (03) 3201-8394 akinoshita2@bloomberg.net     Editor:Kobari

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