【個別銘柄】:ダイエー、島津製作所、ケーヒン、ルック、クリード

17日の主な売買銘柄の終値は次の通 り。

ダイエー(8263):10円(7.2%)高の149円と3日続伸。一時14%近く上 昇した。政府が金融機関の不良債権処理で、ハードランディング(多額処理と それに伴う金融機関への公的資金投入)よりもソフトランディング(整理回収 機構に公的資金を入れて対応するといった方法)を選ぶ可能性が強まったとの 見方が広がり、負債を多く抱えるダイエーの先行き懸念が後退した。

島津製作所(7701):27円(8.4%)高の349円と5日続伸。同社エンジニ ア、田中耕一氏のノーベル化学賞獲得を受けて同社製品への新規の引き合いが 増加していることから、業績拡大への期待が高まり、幅広い投資家からの買い が続いた。売買高は3987万株と東証1部トップ、売買代金が138億円と同2位 につけた。

カシオ計算機(6952):27円(4.6%)高の609円と反発。一部報道で、2002 年9月中間期の連結純利益が従来予想の20億円を上回る23億円程度となった もよう、と報じられたのが手掛かりとなった。デジタルカメラやカメラ付き携 帯電話の販売好調などが寄与したという。

ケーヒン(7251):99円(8.0%)高の1334円と大幅続伸。ホンダ向け部品 が好調で、2002年9月中間期の連結経常利益が従来予想を26%上回る見通しと なったことから、業績好調を評価する買いが優勢となった。市場では、通期の 業績予想も大幅に上方修正されるとの期待が高まった。

ルック(8029):22円(7.2%)高の326円と6日続伸となり、約5年ぶり の高値を付けた。在庫処分が進み、販売も回復傾向にあるところから、収益体 質の改善を見込んだ個人投資家の買いが先行した。

クリード(8888):2万円(10%)高の21万3000円と大幅反発。一時は13% 超値上がりした。不動産ファンド事業などによる収益拡大が寄与し、2003年5 月期第1四半期(2002年6月―8月期)の連結経常利益が前年同期の3.6倍と なったことから、政府による不良債権処理の加速化を背景に、さらに業績拡大 が期待できるとして人気が高まった。

サクラダ(5917):2円(3.1%)高の66円と上昇。一時は17%超値上がり した。鉄骨メーカーの川岸工業(5921)と資本・業務提携を結ぶことで基本合 意したことを明らかにしたため、財務基盤を強化すると同時に経営の効率化を 実現し、収益回復につなげるとの期待が高まった。一方、川岸工業の終値は29 円(9.5%)高の335円。

精工技研(6834):300円(16%)高の2200円とストップ高(値幅制限いっ ぱいの上昇)。光製品(光通信用部品)部門は不調だが、DVD(デジタル・ビ デオ・ディスク)成形用金型の需要が増加しているため、2003年3月期の連結 業績を中間・通期ともに上方修正したことが好感された。

レーサムリサーチ(8890):1万円(11%)高の10万2000円とストップ高 (制限値幅いっぱいの上昇)。前期決算が計画を上回ったうえ、今期も2割増収 増益を見込んでいるため、成長期待が高まった。

アデランス(8170):女性新規顧客用かつらの販売低迷が響き、2002年8月 中間期の連結純利益が従来予想を下回ったほか、決算と同時に発表した女性新 規顧客用かつらの9月売上高(速報ベース)は前年同月比で30.3%減となった ため、2003年2月期通期の業績に対して下ぶれ懸念が強まった。一時は120円 (4.9%)安の2315円まで下げたが、その後は値を戻し、115円(4.7%)高の2550 円となった。

ミツミ電機(6767):朝方は売り気配で始まったが、徐々に値を戻し、終値 は18円(1.5%)高の1226円となった。パソコン関連機器の販売低迷と円高に よって今期の経常利益は期初計画の半減にとどまる見通しを明らかにしたこと で、業績動向を見守りたいとの見方が出た。その一方、修正後の業績数字は市 場の想定範囲との声もあり、新たな売り材料ととらえられなかった。

東京 白木 真紀 Maki Shiraki --* (03)3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net Editor:Ushiroyama

ダイエー      8263 JP <Equity> CN

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE