ゴールドマンなど引き受け団:新株発行手数料引き上げ-リスク高で

欧州大手保険会社、スイスのチ ューリッヒ・ファイナンシャル・サービシズの株主割当新株発行について、米 証券大手ゴールドマン・サックス・グループなど引き受け団は、手数料率を、 市場平均より約5割高い3%に設定した。株式市況悪化によって、売れ残りリ スクが拡大したのに対応するもの。同発行目論見書で15日、明らかにされた。

チューリッヒ・ファイナンシャルによる今回の株主割当発行の規模は25億 ドル(約3100億円)。引き受け団は、ゴールドマン、スイスの銀行2位クレデ ィ・スイス・グループ傘下のクレディ・スイス・ファースト・ボストン (CS FB)など、計15の証券会社で構成されている。米調査会社トムソン・ファイ ナンシャルによると、1999年以降の同手数料平均は約2%となっていた。

最近の世界的な株式相場の下落を受け、株主も購入には消極的となってお り、証券が売れ残る可能性が高まっている。米大手証券メリルリンチは9日、 半導体受託生産3位であるシンガポールのチャータード・セミコンダクター・ マニュファクチュアリングの株主割当発行において、一部株主が購入を拒否し た影響で、最大で16%の株式が売れ残ったことを明らかにした。

投資銀行業務の収入が世界的に縮小し、業績不振に陥った引き受け証券会 社が採算重視の戦略に転換したことも、手数料引き上げの背景となったもよう。 米銀大手J.P.モルガン・チェースがこの日発表した2002年第3四半期(7 -9月)決算は、不良債権の増加と投資銀行業務での収入の落ち込みにより91% 減益となった。

ロンドン Elisa Martinuzzi, 大河内 啓子 Keiko OKOCHI --* (44-20) 7300-7289 kokochi@bloomberg.net  Editor: Kawai

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