米社債スプレッドが過去最大-米フォードなど投資適格債でも拡大

米企業の社債のスプレッド(米 国債との利回り格差)が過去最大に拡大していることが、メリルリンチのデー タから9日までに分かった。収益低迷で、企業の信用力への投資家の不安が高 まっていることが示されている。

メリルのデータによると、投資適格級社債のスプレッドは2.62ポイントと、 少なくとも過去10年で最大となっている。個別銘柄では米自動車2位のフォー ド・モーターやメディア・インターネット接続大手の米AOLタイム・ワーナ ーなどの社債スプレッドは、過去最大あるいはその付近まで拡大している。ま たジャンク(投資不適格級)債のスプレッドは10.98ポイントで、メリルが同 統計を開始した1992年以来最大。

S&P500種構成銘柄中、今四半期の利益見通しを引き下げる企業の数が、 見通しを引き上げる企業の3倍となるなか、企業の債務返済能力に対する投資 家の不安は高まっている。インベスターズ・マネジメント・グループで20億ド ルの運用に携わるベイヤー氏は「(スプレッドが)縮小し始めるには企業の収益 力の改善が必要だが、そのペースは予想より遅い」と指摘している。

フォード債(表面利率7 1/4%、2011年償還)のスプレッドは6月1日時 点の約3倍の5.95ポイントと、2001年の発行以来最大。AOL債(表面利率6 7/8%、2012年償還)は4.7ポイントと6月初めの2.09ポイントから拡大して いる。同社は4月には1.68ポイントのスプレッドで社債を発行していた。

スプレッドの拡大は新規発行市場にも影響する。6月から10月のかけて米 国債利回りが低下しているにもかかわらず、同時期の起債総額は、約1450億ド ル(約18兆円)と前年同期の2040億ドルから減少。多くの企業が低金利環境 を生かせずにいる状況がうかがえる。

ニューヨーク Jennifer Ryan 東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita、 --* (03) 3201-8394 akinoshita2@bloomberg.net     Editor:Kobari

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