6月の小売売上高:スーパー43カ月ぶり増加-百貨店は前年割れ

日本チェーンストア協会と日本百貨店 協会は24日、全国のスーパーと全国百貨店の2002年6月の売上高を発表した。 百貨店は前年同月比1.1%減と3カ月連続で前年実績を下回った一方で、スーパ ーは同0.1%増と43カ月ぶりに増加に転じた。

同時に発表した1-6月(上半期)の売上高は、スーパーが前年同期比1.6% 減の6兆9953億円と上半期として6期連続で減少。百貨店は同1.7%減の3兆 9883億円と同5期連続のマイナスだった。

スーパーの6月売上高が前年比でプラスとなったのは、消費税還元セール を各社が実施した98年11月以来のこと。昨年6月と比べて日曜日が1日多か ったことが主因だが、サッカーワールドカップ(W杯)開催により関連グッズ が好調だったほか、自宅で観戦するための弁当や総菜などが売上高を伸ばし食 品部門が好調だったことも貢献した。

チェーンストア協会の渡邊紀征会長は6月売上高が増加に転じたことにつ いて「W杯開催では、自宅テレビで見るために酒のつまみや総菜などがよく売 れた。テレビやビデオテープなども好調だった」と説明。さらには「各社、不 採算店舗などのスクラップを進めている」ことも売上高に反映されたとの見方 を示した。

7月については、食品が比較的、堅調。しかし、衣料品は引き続き苦戦し ており、「日曜日のウエートが高く1日少ないと売上高への影響が大きい。2度 の台風でかなり厳しい」(渡邊会長)として、再びマイナスに転じる可能性が高 い。

渡邊会長は今後の見通しについて「株安などもあり、なんとも言えないが 各社のリストラも進んでいることから、秋には前年実績を超える社が多くなる と思う」と述べ、「本格的に個人消費がよくなるという感じではなく、(不採算 店閉鎖など)構造的な調整がきいてくるため」と付け加えた。

一方、百貨店は天候不順だったことなどから主力の衣料品が振るわなかっ た。家具や家電などの家庭用品も法人関連の大口需要の減退で前年割れが続い ており、全体を引き下げた。

食料品は中元ギフトの好調により2カ月連続で前年増加。早期受注の割引き や送料無料など各社の販促活動が奏功した。

   <6月の全国スーパー売上高>             <6月の全国百貨店売上高>
(売上高の単位は億円、前年同月比は%)
        売上高      前年同月比                 売上高       前年同月比
総額   11737    0.1               総額      6630          ▲ 1.1
食料品  6557    3.1               衣料品    2538          ▲ 2.0
衣料品  1802   ▲2.8               身の回り品 767             0.2
住関品  2315   ▲3.5               雑貨       929             0.3

サービス  92    1.7               家庭用品   413          ▲12.3
その他   969   ▲4.5               食料品     1653            1.9
                                        食堂喫茶    176         ▲ 4.1
                                        サービス     49            2.6
                                        その他      103            7.9

東京 堤 紀子 Noriko Tsutsumi

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