米企業の社債発行急減、調達コスト上昇や投資家のリスク回避で

米エネルギー大手ダイナジ ーと食品大手コナグラ・フーズ、食品小売りのグリスティーズ・フーズの3社 は今週、社債利回りの米国債に対する上乗せ幅が約10年ぶりの高水準に達して いることを受け、起債計画を中止した。

今月に入って社債発行が鈍化しているのは、米企業会計への不信感や業績 低迷懸念を受けた株価急落が背景だ。S&P500種株価指数は19%下落し、5 年ぶりの安値圏にある。コロンビア・マネジメント・グループで投資適格債50 億ドルの運用に携わるリンゼー氏は、投資家は「汚れのない社債以外は怖くて 買えない」と指摘する。

米証券大手メリルリンチによると、投資適格債利回りの米国債に対する上 乗せ幅は平均2.1ポイントと、同社が1992年6月に調査を開始して以来最大。 ジャンク債(高リスク・高利回り債)の上乗せ幅は9.52ポイントと、2001年9 月以来最大。

ブルームバーグ・データによると、7月初め以降これまでに起債された投 資適格債は124億ドルで、このペースが続けば今月の起債総額は171億ドルに とどまる見込み。ことし上期の月平均は598億ドル、昨年の月平均は762億ド ルだった。今月は、ジャンク債はこれまでに約7億8300万ドル発行されており、 総額は11億ドルとなる見込み。これは、1-6月の月平均68億ドルの約6分 の1で、昨年の月平均66億ドルも下回っている。

株安の進行を受け、社債発行額の見通しを下方修正するアナリストもいる。 ことしの投資適格債発行額見通しを500億ドル減らし約4250億ドルに修正した コメルツバンク証券(ニューヨーク)の社債ストラテジスト、ロドキークラー ク氏は「社債と株式市場の関連性は強く、格付けの低い企業は特にその傾向が 目立つ」と語る。

ニューヨーク Jennifer Ryan 東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo、 --*(03)3201-7499 kshugo@bloomberg.net     Editor:Kobari

企業別ニュース: