昭シェルが下落:グループ会社がエネルギー取引で損失との報道を嫌気

東京 7月15日(ブルームバーグ):石油株が安い。一部報道で、ロイヤル・ ダッチ・シェルグループがエネルギー関連取引で、74億ドルの損失が発生する 可能性があると伝えられたため、昭和シェル石油が前週末比39円(5.45%)安 の677円まで下落している。一方、末端市況が軟調であることや、持ち合い株 の解消が広がっており、新日本石油やコスモ石油など石油株が大きく値を下げ ている。

コスモ証券の佐藤博商品部長は、ロイヤル・ダッチ・シェルの業績への懸 念について「昭和シェル石油の収益に影響はないものの、子会社であることか ら懸念が株価に反映されている」という。

ファイナンシャルタイムズは14日、シェル・グループ元役員の発言をもと に、グループが今後20年間で74億ドルの損失が発生するもようだと伝えた。 これに対し、同グループの子会社である昭和シェル石油は「同社に損失はない。 また、昭和シェル石油はエナジートレーディングを行っていない」(岩城修平・ 広報室長)と語り、業績への影響がないことを強調した。

一方、佐藤氏は石油元売り会社の経営状況について「(ガソリン価格の)値 上げが浸透しにくい状況となっている」と指摘した。原油価格は今年に入り上 昇しているのの、末端のガソリン価格は軟調で推移している。元売り会社は実 質的な値上げに踏み切りたいものの、景気の低迷やセルフ式ガソリンスタンド の普及で、今後も適正な利益水準が難しい見込みだ。また、石油元売り会社に とって円高は原油調達コストにつながるものの「(景気が低迷により)値上げ で きるかどうか不透明」(佐藤氏)という。

さらに、佐藤部長は「中低位株は持ち合い解消の動きが広がっていること も、株価を下げる要因につながっているようだ」と語り、需給関係が悪化して いることも、株価を下げている要因とみている。

東京 浅野 文重 Fumishige Asano --* 03-3201-7137 fasano@Bloomberg.net Editor:Abe

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