米企業幹部による自社株買い、ことし上期は前年の約3倍-株安受け

米国株式相場が5年ぶりの 安値圏に下落するなか、ことし上期(1-6月)の米企業幹部による自社株買 いは37億2000万ドル(約4300億円)と、前年同期の13億4000万ドルの3倍 近くに達した。

企業内部の関係者による自社株売買を調査しているワシントン・サービス が14日明らかにしたもので、特に2000年3月の最高値から約4分の1に値下 がりしているナスダック(店頭市場)銘柄での自社株買いが目立った。

大口の買いとしては、ネットワーク機器メーカーの米ジュニパー・ネット ワークスの取締役、クラムリック氏のベンチャー・キャピタル会社は、来年は 顧客企業の投資が上向くと予想し、ジュニパー株300万株を3040万ドルで購入。 また、携帯電話サービスのウエスタン・ワイヤレスのスタントン最高経営責任 者(CEO)は、自社株400万株を2500万ドルで購入している。

企業収益は第2四半期(4-6月)にほぼ横ばいであっても、一部の企業 幹部にとっては安過ぎると判断する程度にまで株価は下落している。調査会社 トムソン・ファースト・コールのまとめによると、S&P500種採用企業の第2 四半期利益は0.5%減が見込まれている。

デラウェア・インベストメンツのシニア・バイス・プレジデントのディブ ラシオ氏は「これは極めて強気な相場の兆しだ。健全な企業では、幹部は利益 が大幅に上向くと考えている。回復がスタートすれば、多くの株が急進するの にさほど時間はかからないだろう」とみる。

一方、米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、企業幹部による 自社株売却は前年同期比27%減の202億ドルだった。投資家たちは、売却が大 幅に減少したのは、S&P500種が過去1年間で24%下落したことが主な要因 とみている。

アトランタ Steve Matthews、 東京 小針章子 Akiko Kobari、 --* (813) 3201-8879 akobari@bloomberg.net Editor:Kakuta

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